フィンランド旅2014 二日目 ヘルシンキーロバニエミ

朝食ビュッフェでニシンの酢漬けやスモークサーモンなどいただく。スモークサーモンはこの後もどのホテルでいただいたものでも、日本で食べるような薄っぺらくてトゥルンとした食感のものではなくて、分厚い切り身の状態でスモークされていてほくほくしっとりとした舌触り、という状態のやつだった。これが至極美味!肉厚のスモークサーモン、日本でも定番化しないかなー。いかにも甘そうに赤々と輝くベリー類が、顔がぴくぴくするほど酸っぱい(byまさこ)けど、フルーツサラダと一緒にヨーグルトに入れてちょろっとはちみつを加えるとすごく美味しくてこれも各ホテルで毎日食べてた。
あと、このホテルのビュッフェには蛇口の下にグラスを置いて、そばにおいてあるiPadで飲みたいドリンクを選ぶと飲み物がじゅーっと注がれる近未来なドリンクバーもあった。シャレオツ。
部屋に戻ってチェックアウトの準備をしながら都知事選の話になりおもむろにYouTubeマック赤坂政見放送を見はじめる。今回の都知事選バージョン(マック赤坂クリスタル。略してマックリ)は未見だったのです。10度!20度!30度!までは知ってたけど、今回の40度!50度!オリンピック!というネタが想定外で笑い転げる。フィンランドまでやってきて何やってるんだろう、わたしたち。
チェックアウトしてタクシーで空港へ向かう途中、半分ほど行ったところでまさちゃんがホテルへの忘れ物に気づき、後戻り。マックリはんを見てスマイルしてる場合じゃなかったよ!
ホテルで無事忘れ物を回収できたうえ、忘れたことすら忘れていたものまで保管してくれていたホテルの人たちに、フィンランド性善説がいよいよ高まるなか、待っててくれた運転手さんにとにかく急ぎでお願いします!と無茶ぶりしたら「じゃあ近道を行くね」と言ってくれた。最初に通った道はなんだったのかと、一瞬性善説が揺らいだけど気にしない。たしか20分くらいで空港に着いたのかな。急いで自動チェックインしてバッグドロップのカウンターに駆け込んだら、「あと二分で荷物の受付終了するところだったのよー。急ぎのタグをつけとくわね」と言われた。セーーーーフ!運転手さんありがとう!
空港のテレビの前に人だかりがあって、何かの競技(スノボで巨大マトリョーシカの頭をさわったりするやつだったかな)のフィンランド人選手を応援し、ぱちぱちと拍手をする人々。
すぐに搭乗が開始され、いざヘルシンキを出発!というところで、はたらくくるま的な乗り物がやってきて、飛行機の翼にオレンジ色の液体をブシャーっとかけはじめた。なんらかの雪とか凍結とかの対策なのでしょうね。「あの液体、塩が入ってるのかな?」「でも翼さびない?」等のアホな会話をしているうちに離陸。この旅最初のフィン・エア。うわさどおり、紙コップとペーパーナプキンがマリメッコでうれしい。

1時間ちょいでロバニエミに到着し、降機前に「忘れ物ない?」と指差し確認しているところでまさこさまのiPhoneが行方不明であることが発覚。座席の下やらかばんの中やらシートポケットやら探すけど見当たらない。ついさっきまであったのにねー、と狐につままれたようなきもち。なにかのひょうしにわたしが身をかがめ、ふと横を見たら、まさこが使っていたテーブルのはしから、なにやら見覚えのあるiPhoneケースが見えてる・・・そういえばさっき、着陸態勢に入る前にテーブルを収納するとき「あれ?あれ?閉まらない?」ってずっと苦労してたよね、まさちゃん。。。iPhoneって飛行機の座席のテーブルと一緒に収納できるんだね。。。なかなかの衝撃映像にしばらく笑って言葉にならなかった。
度重なるドジっこ連発にしょげかえるまさこさまに、面白いからいいよ!でもブログに書いてもいい?と許可を強いる非情なわたくし。
そんなこんなでラップランドに到着です。ブリッジにつらら。その先にはふきっさらしの中でサンタが搭乗待ち。

今までに訪れたあらゆる空港のなかで一番気合が入ったデコレーションがほどこされていたロバニエミの空港のターンテーブル。宙にはトナカイのそりなども浮いていました。

小さな乗り合いバスでホテルに到着。Hotel Santa Clausというどストレートなネーミングのホテル。ゆったりとした客室にはコーナーソファーやバスタブも完備で非常に快適で居心地よし。立地もたいへん便利です。
到着時から降っていた雪に哀しい予感はしていたのだけれど、ロビーの掲示を見るとはたして予約してあったオーロラ観測ツアーは本日キャンセルとのこと。とりあえず一日目のオーロラチャンスは消滅。
同じ建物内にツアーの代理店があったので、翌日のツアーに申し込みを変更し、ついでに近所の美味しいレストランを教えていただき、オーロラのことは一旦わすれてロバニエミの街を散策。たっぷりと積もった雪道を用心しいしい歩きながら、まずは近くのショッピングモールのマリメッコ詣で。こじんまりした店舗だけどやっぱり見てるだけで楽しい。

モールのお向かいにあるマクドナルドがつい最近まで世界最北端だったとのことなので、うれしがって行ってみる。m&mがちりばめられたマックフルーリーをいただきました。例によって全然イヤな寒さじゃないので、マイナスの気温でもアイスクリームが食べたくなるよ。

別のショッピングモールにて、いつものごとくH&Mにハマる。海外のH&Mのほうがなんかぐっと集中力が増すのはなぜだろう。日本にもあるであろうニットとか購入。あと、Anttilaというダイエーみたいなお店が以外と穴場で、アラビアやイッタラがセールになってたり、品揃えがなかなか素敵。
本屋さんに行くとアリス・マンロー祭りになっていてテンションあがる。さすが、スウェーデンのご近所!マンローのあのひやりとして乾いた孤独が漂う世界が大好きで、ノーベル賞を受賞したときには日本でも大フィーバーになっちゃうのかしらとわくわくしていたのに、意外と既刊の翻訳本ですらあまりお店に並んでなくて拍子抜けしていたので、こういうのうれしい。フィンランド語のタイトルだと何の本なのか一切わからないけれど。

スーパーに行くと、ツアーがキャンセルになったためか、日本人がいっぱい。ばら売りのムーミンチョコをお土産用に狂ったように買い漁り、お酒も買い込んで、ついでに世界一不味いアメちゃんことサルミアッキも購入(サルミアッキは勇気が出なくてまだ試してない)。
ホテルに荷物を置いて、近くにあるフィンランド料理のレストランへ。東洋系のウェイター君が”alcohol killer”がお勧めだよ〜、アルコール入りのと抜きのがあって、風邪とかひかないドリンクだよ〜とお勧めするので、ビールとそちらをオーダー。食事はステーキとサーモンを。メニューには熊肉があったりして気になる存在。

アルコール・キラーがめちゃくちゃおいしい!店員さんに聞いたら、ブルーベリーのリキュールとウォッカだかジンだかとジュースだったか(絶対つくろうと思ってせっかく覚えたのに忘れてしまった!)を混ぜたあたたかいお酒。ビールもたいへん美味しかった。ステーキとサーモンも美味なうえ、お会計のときに出してくれたFazerのチョコがめちゃくちゃ美味。

うっすらと酔った状態で、近くの川にかかるろうそく橋を見に行く。淡い光が凍った川とつもりにつもった雪をふんわりと照らして超ロメンティック。そんな光景のなか、朝YouTubeで見たマック赤坂の「10度!20度!30度!40度!50度(このタイミングでヅラが落ちる)!オリンピック!」のポーズでの写真撮影に夢中なわれわれ。ほんとに、ラップランドまでやってきて何やってるんだろう、わたしたち。この角度は40度のときかな。

散々はしゃいだ帰り道で恒例の「世界の各地でジャンプ写真・ラップランド編」撮影。厚着だからか全然飛べない。ヒャッハー!

キオスキで追加のビールなど買って部屋に戻ってフィギュアの団体戦見たり飲んだりお風呂入ったりして気絶するように就寝。