フィンランド旅2014 四日目 ロバニエミ-ヘルシンキ

よろよろと起きて、雪景色を眺めながらさくっと朝ごはん食べてチェックアウト。この前香港に行ったときスーツケースの表のほうのRIMOWAマークがぺろんとはがれてどこかに行ってしまい、なんとも腑抜けた様相を呈しているのだけれど、RIMOWAのマークだけ付け直してくれたりするのかな?あと、ターンテーブルで裏側を向いてスーツケースが流れてくると、このステッカーに周囲が若干ざわつく。

ロバニエミ空港の玄関のお向かいにあるトナカイのオブジェがかわいい。

空港内に展示されたスノーモービルに乗り込んで運転するふりしてたら(子どもか)、実際に運転してみたくなった!雪のリゾート地を自分が積極的に訪れる機会が次回はいつ来るのかまったく白紙ですが、いつか雪原を走ってみたいなー。

1時間ちょっとでヘルシンキに戻り、Radisson Bru Royal Hotelにチェックイン。到着したのは11時頃だったけど無事にお部屋に入れた。おしゃれ感とビジネスユースのバランスがよさそうなホテル。過不足のない広めの快適なお部屋(バスルームのコップがイッタラだった)で地下鉄のカンピ駅もすぐそばなので便利でした。
すぐさまホテルを飛び出し、メトロに乗車。ポップなオレンジ色の車体がかわいい。一車両ごとに独立していてて、走行中は車両から車両に移動できないのね。刑事ドラマとかの逃走場面に使われたら、追うほうも追われるほうも駅と駅のあいだはすごい手持ち無沙汰になりそう。
車内で目を惹いたのが、わたしの苦手なラース・フォン・トリアの新作映画の広告。もう、今度こそ見ないから!と言いながら出演者が並んだポスターを見ていると、わたしの永遠のアイドル、シャルロット・ゲンズブールの姿が。えええー、またシャルロット出てるの?見たくなっちゃう可能性大・・・。というか”Nymphomaniac”というタイトルの映画の広告が地下鉄内に堂々と貼られているのが、なんか、芸術に寛容というか、大人な国だなあ。これが日本だったらなんらかの団体が抗議してすぐさま撤去パターンなんだろうなあ。電車のなかで子どもが「ねえママー、しきじょうきょうってなにー?」とか大声で聞いたりとかしないのかな。


Heltonniemi駅で降りて目指すはマリメッコ・ファクトリー!だいたいの道順は調べてたんだけど、肝心の駅の出口がどっちだかわからなくて、道路を清掃中のお姉さんに突撃。フィンランドは英語でのコミュニケーションにまったく困らない国で本当に助かる。ただ、英語のノリで「メェァリメェッコォ」とイキって発音したら「ん?どこ?」って聞き返されたので、前日のオーロラツアーのガイドさんに教わった「フィンランド語の単語は頭にアクセントがつくの法則(いろんな単語をこの法則にのっとって発音してみると、ちょっと沖縄のアクセントに似た響きになってかわいい)」を思い出し「ま」りめっこ、と言い直したら通じた。丁寧に道を教えてもらい、キートス!モイモイ!とお別れ。
フィンランド語の「ありがとう、バイバイ」である「キートス!ヘイヘイ!」とか「キートス!モイモイ!」って響きがかわいくて大好きで、フィンランド人と言葉を交わすあらゆる場面で乱用してました。日本でも使い続けたいくらい気に入ってる。
10分ほど歩いて無事マリメッコに到着。ここの素敵な社員食堂が一般にも開放されていると聞いていたので、絶対に行ってみたかったところ。
本社の正面玄関を入って右手にMaritoriという名のカフェテリア。お盆とお皿やグラス(もちろん全てマリメッコ)を取って、自分で食べ物をよそうスタイル。マリメッコのウェアとエプロンに身を包んで立ちはたらくスタッフもにこやかでいいかんじ。
マリメッコのクッションやテーブルクロスが彩るカフェテリアで可愛いカトラリーで食事をしている社員たちの洋服がのべつまくなしにキュートで、なんかもう、目がパニックになりそうなほどのわくわく感。食べ物やスムージーもやさしい感じの味でおいしかったです。

途中で役員レベルっぽい風格のおじさまが数人やってきたんだけど、その方たちがまたさりげなくおしゃれでしびれた。返却棚に食べた後の食器が並んでるさますら絵になるという。おしゃれインフレが天井知らず。

そしてお楽しみは終わらない。食堂を出ると受付エリアを挟んでマリメッコの店舗があり、さらにその奥にはファクトリーアウトレットが。はふーん。
ただ、あれもこれも置いてあったらいいなー、と願っていたちょっと前の製品とかは意外と無かった。タイミングもあるのかな?布地がだだーっと並んだエリアは圧巻。お裁縫ができる人が来たらより一層楽しいだろうなー。
去年の夏に買おうかどうか迷って、微妙に派手すぎるので断念した半そでシャツに再会したので購入。まさかヘルシンキでふたたび会えるとは。勢いで森ガールっぽいワンピースも買っちゃった。marimekkoとは「マリちゃんのお洋服」という意味なので、マリメッコの服を着るときは、なんとなく、わたし(まりちゃん)のためのお洋服!と勝手に気分が盛り上がります。

お会計のとき、「先週の子ども向けイベントで余った布をプレゼントしてるんだけどいる?」と聞かれて二つ返事。後で開けて見たら、ウニッコ柄を含むキュートな端切れがいっぱい入った素敵な福袋でした。

天国を後にし、メトロに乗りさらにトラムに乗り換えて次のパラダイス、アラビアのアウトレットへ。はふーん。


だがしかしここは狙っていたものが置いてなくて空振り。ここも、タイミングによるのでしょうね。イッタラ(アラビアとグループ会社だって今回はじめて知った)のアールトの花瓶を買おうかどうか迷って買わなかったことは今うっすらと後悔している。
ふたたびトラムに乗車。長崎っ子にとって路面電車が走る街というのはどの国でも格別に親しいきもちがします。電車が通るときのゴロゴロゴロー、というあの独特の音とか。
ヘルシンキ中央駅前で降りて近くのモールに入ってるTigerに。原宿にあるお店にまだ入ったことないんだけど、たしかにお手ごろでかわいいのねー。
アカデミア書店へと向かい、併設されたカフェ・アールトでお茶。というかビール。小林聡美に倣ってガッチャマンの歌を熱唱しようと思ったけど自粛。アールトがデザインしたアカデミア書店は開放感のあるつくりでとても素敵だった。英語の本もけっこう置いてある。

ビール休憩後、ストックマンへ。またしても食器ハンティング。初めて聞く名前のフィンランドのブランドの食器が小鳥や花がメルヘンすぎない感じにデザインされていて夢のように愛らしくて、まとめ買いしたかったけど、今後まだアラビアやマリメッコの食器を買う可能性を加味して断念。でもいまだにたまに思い出してうっすらと後悔している。
近くのマリメッコ(いったいこの旅行記録に何回この名前が出てくるのだろう)でバッグ購入。ここの店舗を本店だと思い込んでいたせいで、手持ちの地図との方向感覚がどうにも狂うのは翌日のお話。
ホテルまで歩いて帰れそうなのでぷらぷらとそぞろ歩き、カンピ駅ちかくのショッピングモールでまたマリメッコ(しつこい?)とAnttilaへ。ここで、ロバニエミのお店で買おうか迷っていたセール品の食器があったので狂喜。イッタラのスタックできるワイングラスも購入。わーい!こういうお店でもちゃんと免税手続きしてくれます。
スーパーでかわいい日用品など買い込んでホテルに帰館。よく遊んだ!ホテルのパブリックスペースもマリメッコ率高し。

夕食に、ホテルの中のレストランがわりとよさそうな雰囲気をかもし出していので行ってみる。今日バイトの子が急に休んじゃった?しかも二人くらい?と心配になるようなスローなオペレーションでしたが、味はOK。サラダやステーキ及びサーモンをシェア。なんとまあ、早くもこの旅最後の夜。