フィンランド旅2014 五日目 ヘルシンキ

シュッとしたビジネスマンたちに囲まれながら朝食。美味しい肉厚スモークサーモンや生のベリーたっぷり入りヨーグルトの朝ごはんも今日が最後だと思うとさびしい。
チェックアウトして荷物を預かってもらい、ぷらぷらとお散歩開始。開店前の雑貨屋の窓に張り付き、トランペットにあこがれる子どものように見とれる。こういうランプみたいなアジアンテイストのものもいっぱいあったり、夢のように愛らしいシャンデリアがいっぱいぶらさがってたり。

前日うろついていたマリメッコのあたりで、港のほうに向かおうと地図をよくよく見ても、起点としているそのマリメッコの旗艦店の位置が微妙にずれていて方向感覚が狂う。この地図おかしい!まちがってる!とぶーぶー言いながら適当に歩いていると、旗艦店だと思ってた店舗の1ブロック先くらいに、あれ?なんかすごい大きなマリメッコのお店が見えてきた・・・お店に入って「ここがフラッグシップショップなの?」って聞いたら「そうよ!」って、わたしたちが勝手に前日に最初に目に入った店舗を旗艦店だと勘違いしていたにすぎなかった。初めて見たものを親だと思う雛のように。
さ、気を取り直して買い物ラストスパート。クッションカバーも食器も買っちゃえ〜!あと、ワードローブ用のカーテンになるようないいかんじの布があったらいいな、と今回探していたんだけど、シャワーカーテンのサイズがちょうどぴったりであることに気づき、買って帰ってきたらばっちりだった。家に帰ってきていきなりウニッコ軍団が目に入るとなんか楽しい。
現在位置がようやく把握できたので、港を目指して歩く。初日に乗ったタクシーの運転手さんの話によると、ヘルシンキの中心地は1キロ四方ほどで、主要なところはだいたい歩いて周れちゃうらしい。エルサレムの旧市街くらいの広さですね。
たしかにぷらぷら歩いているとあっという間に、バルト海の乙女の像らしきものに行き当たり、その先にはおそらく本来は海であろう白い平原が見えてきた。

トラムに乗ってViiskulmaという電停まで乗車。地図上のお目当ての通りの名前があたりの標識と合致しないので道行く人に聞いたら、「ああ、これはスウェーデン語(フィンランド公用語フィンランドのみならずスウェーデン語も)で表記されてるからわからなかったのね」と言われた。なるほど!難易度高い。。。そして歩いているとポッコポッコとひずめの音が聞こえてきて何かと思ったら、ふかふかの馬がお仕事中だった。風情ある!

馬車に盛り上がりながらたどりついたのはKahvila Suomi。いわゆるかもめ食堂のロケ地です。旅行前に初めてあの映画を見たのでけっこう記憶に新しいものの、内装はもう完全に違うのね。たまたま豚美なんとか君がいつも座っていた場所にあるテーブルだけ空いていたのでそちらに席を確保し、オーダーに向かう。しょうが焼きや焼き鮭定食やトナカイのおにぎりなどはございません。サーモンスープとサラダとアップルサイダーとコーヒーとシナモンロールのランチ。シナモンロール美味。オーナーと思しきフィンランド人女性がにこやかで素敵だった。

トラムの乗り場に戻る途中におしゃれなオフィスや雑貨屋が点在していて、いちいち窓に顔をおしつけてのぞきこんでときめいていた。このレコード屋さんとかちょうクール!

路上でまさちゃんと写真の撮りあいっこをしていたら、通りすがりの素敵な老婦人が「写真とりましょうか?」と声をかけてきてくれて、トラムが来るまでしばしおしゃべり。70代くらいとお見受けしたけれど、今でもスキーをばりばり楽しんだりしてるかっこいいご婦人だった。
トラムで港のほうに戻り、歩いてヘルシンキ大聖堂へ。でっかい長い階段の上に堂々と鎮座する白い貴婦人といった雰囲気。フィンランド福音ルター派の教会で、内部はきわめてシンプルで美しい。パイプオルガンの演奏が聴かれる日もあるみたいです。

ぶらぶらとホテルまで歩いて戻り、荷物をピックアップして空港へ。楽しい時間はあっという間。空港ではまず免税カウンターへ。長蛇の列を覚悟して早めに行った甲斐あってスムーズに手続きにこぎつけました。買ったものは手元にある?と問われ、「はい、まずマリメッコ、あと、これもマリメッコ、さらにマリメッコ〜」と延々と袋を出し続ける(お店で買ったときにテープで厳重に封をされるので、その状態で免税カウンタで見せなければならないのです)」。ではいくらいくらクレジットカードに返金されるからね、と説明を受けて無事終了。すでにかなりぱっつんぱっつんのスーツケースにどうにかしまいこむことができて、重量もオーバーしておらず安堵。
セキュリティを抜けたあとに更にストックマンとかマリメッコがあるトラップにまんまとかかり、最後のマリメッコ補充。
ドーナツとビール(意外と合う)でくつろいでいたら、もう搭乗時間。ゲートに急ごうとすると、そういえば出国手続きってこの先でやるんだ!ということに気づいて行列の前で焦った。が、しかし、係員が「ICチップつきのパスポートを持ってるひとはこっちのゲートからどうぞ〜」と案内してくれて、さくっと通過。
搭乗するときに隣のゲートにウニッコ機体が止まっていることに気づいてめっちゃときめいた!チケットを切ってくれるスタッフに「ウニッコ飛行機ちょう可愛いね!ウニッコ大好き!」と言ったら「乗れなくて残念だったね、ハハハ」といけずな笑顔でお見送りをされてウケた。

フィンエアの国際線のブランケットもマリメッコ製だった。ウニッコ柄だと持ち帰り続出になっちゃうからか、けっこう地味なデザインだった。そして機内エンタテイメントが命令形。

ヘルシンキでちょっと遊ぶくらいなら、フライト時間も長すぎないし、弾丸で気軽に来たりできそうな気がする。次回来るときは夏のヘルシンキを満喫したい。青い空の下のフィンランドを見てみたい。雅子様今回もお付き合いありがとうございました。おかげさまでたいへん楽しかったです。Kiitos!