グランド・ブダペスト・ホテル

marik2014-06-23

ウェス・アンダーソンの映画をこんなにも大好きになるなんて!彼の作品は毎回それなりに楽しみつつも「はいはい、おしゃれですねー。完成されてますねー。で、ちょっとハズすところもおしゃれですねー。はーい」とお腹いっぱいになる瞬間があるので、今回も警戒していたのだけれど、大丈夫だった。この作品には絵面の凝りっぷりに負けない話の面白さが伴ってるからなのかな。スリル、サスペンス(デフォー怖い!)、アクション、ロマンス、ブロマンス、コメディという映画に求めるいろんなときめきが、ゆるいながらもすべてつまっていた。夢のように愛らしい世界に踏み入るナチ的なものの影や、やがて失われてしまうものが最高に輝いている時間の愛おしさなどが切ない。

ビジュアルも、もう完全に好み。ホテルの外観やお菓子の箱のピンクやホテルの人たちの紫の制服の色合いがちょう好み!ハーベイ・カイテルのタトゥーの適当さがなかなかのグッド・デザイン賞。これも他の映画で出てきたら、「出た!あえてのハズし!」ってイラっとしたかも。あと町並みが素敵で、ドイツのなんちゃらという街を撮影に使ってたみたいですね。実際に走っているっぽい電車の色がたまらなく可愛かった。ドイツとハンガリーとかオーストリアとかああいう感じのところって今までさほど興味なかったんだけど、ちょっと旅心がうずく感じに美しさが際立っていました。栄華を極めた時代のグランドブタペストホテルに泊まりたい。

[映画] ブルー・ジャスミン

悲しくも面白かった!とても。わー、素敵!と最初はときめきながら見ていたシャネルのジャケットがどんどん悲しく見えてくるところがたまらない。一番震えたのは、元夫と後半のお相手を除く、出てくる男性たちのあまりにもリアルすぎる存在感・・・。現実に目を向けるということはこういうことである、としみじみと思わされるような。ウッディ・アレンの切れ味の衰えなさ具合にただただ感服。

[映画] アメイジングスパイダーマン2
デイン・デハーン君の『クロニクル』でのじとっとした感じが苦手だったのだけど、その後PRADAの広告のエレガントなお姿に心をつかまれてしまっていたので、彼が登場するたびにデっ・ハー・ンっ!ヒャッハー!デっ・ハー・ンっ!ヒャッハー!と脳内で大盛り上がり。グリーンゴブリンにならないでー!このままでいてー!って心のなかで叫んでいたけれど、残念。お約束ですからね。アンドリュー・ガーフィールド君は相変わらず可愛いし、まさかスパイダーマンでこんなにキュート男子たちにときめくとは!って思ったけど、よく考えたらトビー・マグワイアジェームズ・フランコ組も結構好きだったよね。

スパイダーマンのアクションの外連味も絶好調でほんと楽しい。美人で賢いグエンちゃんとピーター・パーカーのいちゃいちゃはずっと見ていたいくらいキュート(やっぱり本物のカップルが醸し出す仲良しオーラはすごいな!)で、マーク・ウェブにがっつり恋愛物の新作を早く撮ってほしいとあらためて思いました。