ビッグ・アイズ

ひとの作品を自分の創作物として堂々と発表したり、妻へのモラルハラスメントがすさまじかったりと、近年のトレンドをばっちりおさえたクリストフ・ヴァルツが「誰が描いてもおんなじやおんなじや思ぉてー」と号泣するのが見どころ(後半ウソ)。うさん臭さと愛嬌と心の闇感の絶妙さが、ヴァルツ先生ならではの職人芸。エイミー・アダムスもいつものごとくチャーミングで、彼女がまとう50〜60年代ファッションがさりげなくもどれも素敵。ハワイがすごくいいかんじで出てくるのも和む。まさかティム・バートンの映画を観ながら「あーハワイ行きたい」って思うことがあるなんて。ラナ・デル・レイちゃんのドラマティックな歌声が劇中とエンディングで流れるのも心地いい。エンディングの"I can fly" 好きー!