第二十五次去香港 三日目

ホテルの近くのベジタリアンのお店によく行列ができていて気になっているとA姐さんから聞いていたので、代理で挑戦してみることに。JENの前の通りをケネディタウン方面に2,3分歩いたとこ。



持ち帰りのみのお惣菜屋さんで、ショーケースに並んでるのは、點心系が多い。時間帯によるのかな?點心よりどり2つとドリンクのセットで大根餅と咸水角、豆乳をチョイス。
午後のメニューもなんかよさげ。またJENに泊まることがあったら絶対いってみよー!



部屋に戻って窓辺で海を見ながらのんびり朝ごはん。はむすいこーも大根餅も美味しい!



だらだら荷物を片付けてチェックアウト。香港大學站の入り口3段だけがバリアフリーじゃない以外はスムーズにMTRでTSTのYMCAまで移動。部屋の準備ができていなかったので、荷物をあずけて出街。

香港到着して以来中国人かフィリピン人としかみなされない己のアイデンティティに若干の不安を覚えており、インド人に「ニセモノトケイアルヨ」って言われたくてネイザンロードをうろうろ。しかし、だーれも声かけてこない。私の頭上を飛び越して隣を歩いている夫婦に英語で話しかけたりしてる。ばりばりの日本人観光客がここにいるよ!気づいて!!

勝手知ったる重慶大履をうろつき、インドのお菓子などをガン見しながらぼーーっと歩いていたら、ここを曲がればこっち、と余裕で考えていた方向に行けなくなり軽く迷子に。曲がっても曲がってもなんか思ってた場所と違うところに出ちゃう。なにこれ!メインの出口の方向を見失ってしまった!怖いけど不思議で楽しい。時間にして2,3分だったけど、スリリングなひとときだった。

重慶大履で一番いいレートの店での両替は1万円で641ドル。円高絶頂期は990ドルくらいだったのに。為替ってこわいわね。

蘭芳園でアイスミルクティーを買って九龍公園まで行って休憩。この、都会のオアシス感が最高。

凍奶茶を飲みながらしあわせな気持ちでぼーーーっとしてたらよくあるノリで男性が話しかけてきたので、ほっといてくれなっしー!ひとりで心ゆくまでぼんやりさせろなっしー!ってイラっとしたけれど、ヨルダン出身ドバイ在住の人だったので「ヨルダンいいとこだよね!死海とペトラ超よかった!ドバイもちょろっと行ったよ〜」とおもわず話に乗ってしまった。

まあよくある話(日本の女性は優しくてビューティフルだよね。君も、まあ、ビューティフルだよ←ここだけ棒読み。お世辞は全力で言えなっしー)をしていたのですが、ちょっとおもしろいなと思ったのが、彼いわく、香港人や中国人同士が話しているのを見ていると、言葉はわからないけれど、彼らは互いに自分の言いたいことだけ一方的にまくしたてているように見えて、日本人同士が話しているのは、お互いの言葉にちゃんと耳を傾けあっているように見えると。なかなか鋭い考察ですね。

ほどよいところで話を切り上げMTRで深水埗へ。前日食べそびれた添好運の點心にリベンジ!!一人だしたくさんは食べられないかなあ、と控えめにオーダーしたのは油菜とはーがうと豆鼓排骨。なぜチャーシューのパイナップルパンを頼まなかったのかと今はげしく後悔してる。

尖沙咀に戻り、許留山にて世界の美味しい甘いものベスト3に入る楊枝金露。ウェーイ!ウェ〜〜イ!容器が変わってた。



YMCAに戻り、最上階のハーバービューの部屋に入室。やっぱりこの景色が一番すき!香港に帰ってきたーー!という実感がわく。

おそろしいことに、3歩あるくともうお腹が空く満腹中枢崩壊モードに入っていて(でも一回の食事の量が少ないので、きわめてナチュラルな現象かもしれない)、またホテルを出てうろうろしていたら、さきほど立ち寄った許留山の並びに麥奀雲呑麺世家を発見。前からあったっけ?ここの雲呑は今まで食べたことなかったのですぐさまチャレンジ。ご飯茶碗くらいのサイズの可愛らしい雲呑麺。これ、美味しいものをちょっとずつ食べたい香港滞在スタイルにめちゃくちゃ合う!しかもスープが美味しい!!ピンクの辛いベーストをかけるとさらに旨さ倍増。

よし!次は亀ゼリー!と海天堂へ。黙々と龜苓膏を食べてたらお店のおばちゃんたちが亀ゼリーのグミをごり押ししてきて、「ちょっと食べてごらん」とか言われてトライしたら、食べやすい!まんまとセールストークに乗っかってお土産に購入。

ワトソンズやマーケットプレイスで必需品をもろもろ仕入れて今回の香港でのお買い物終了。部屋に荷物を置いてふたたび出立。今日まだスターフェリーに乗ってないから乗らなきゃ!


わたしのアイドル、スターフェリーのおじちゃんたちの仕事っぷりを凝視するのもすっごく楽しい。接岸してこのロープをかけたときの、ロープがぎいぎい鳴って船をつなぎとめるがんばりを見るのも好き。

中環に来たはいいものの、特にすることも思いつかないので、エスカレーターで行けるとこまで行くお気に入りの儀式を行うことに。途中で、あ、蛋達まだ食べてない!と気づいて泰昌餅家でゲット。思い出せてよかったー!

エスカレーターでSOHOの上のほうまで行って気がすんだので、とぼとぼと歩いて降りてくる。帰りもスターフェリーで戻るつもりだったのに、ぼんやり歩いてたらうっかりMTRの改札に入ろうとしていて、あわてて方向転換。
天気のいい昼間の海のうえも、夜景を楽しめる夜のフェリーもいいけれど、この夕暮れどきの、沈みゆく太陽の名残りとビル群のまだ控えめな明かりが織りなす景色もまた素敵。

ホテルに戻ってシャワーを浴びてビール飲みながら顔を作り直していると、A姐さんが部屋に到着。光のショーを部屋から見るのです。姐さんがこのショーを見るのって、前回わたしと一緒にやはりYMCAの部屋から見た2年前以来とのことでビビる。住んでいるとそういうものなのね。
部屋のラジオもオン(プロムナードで流れてるのと同じ音楽が流れる)。音楽に合わせて一番がんばってるのは中國銀行のビル。ダン、ダン、というリズムや、ぴろりろりーんというメロディに実に忠実に、白い線が動くのです。えらいよ中國銀行のビル。観覧車は新入りだからか、勝手がわからずぼーっとしてます。


部屋を出てネイザンロードに向う途中で女の人に呼び止められ、北京語で道を聞かれたものの目的地の名前がよくわからなかったので「听不懂 。我不是中國人」と言ったら「は?あんたどこの出身?」と聞かれ「我是日本人」と言ったものの通じなくて、「は?听不懂 」と言い捨てて女性は去って行った。
昔、大理から昆明に向かう夜行バスの中で夜中に乗客全員起こされて公安の検問を受けたとき、やはり「我是日本人」がどうしても通じなくてあわやバスから降ろされそうになったくらい、私の北京語の発音はひどいのです。広東語だと、私の話せる範囲の言葉だったら普通に通じるので、中国語でも方言によって向き不向きがあるのね。

ってか、なぜ、明らかに外国語を話している我々の、しかも私をピンポイントで狙って聞いてくるのだろう。アイデンティティの危機。。。

しかし!そのあとすぐ、ネイザンロードでインド人に「ニセモノトケイ、ミルダケ、ドウ?」って声かけられた!やったーーー!!
MTRで油麻地に向かい、四季煲仔飯へ行く道のりを毎回迷うのもお約束。夏場は空いてるね。牡蠣のかき揚げ、鶏肉と北蝱の煲仔飯。んまい!姐さんが食べてた梅菜が入ってる煲仔飯も美味しかったので、次回は梅菜に挑戦してみよう。

そして食後に義順牛奶公司を目指すもうっかり反対方向に歩いて行って「無いなー無いなー」ってなるのもほんと毎回のお約束。未来の自分への伝言。油麻地の義順はネイザンロードの旺角方面!佐敦方面じゃないよ!
世界の美味しい甘いものベスト3に入る雙皮奶。んまい!

腹ごなしに尖沙咀まで歩き、許留山でマンゴーとタピオカのドリンク摂取で本日の胃袋酷使は終了。Aが頼んだマンゴーとココナッツミルクに小豆をぶっこんだドリンクが、小豆とマンゴーの味が完全に死んでココナッツ一人勝ちといった味わいではあったけれど意外とイケてた。
A姐さん夫婦は旦那さんの故郷のニュージーランドに間もなく移住するプランがあるため、香港で会えるのはこれが最後かもしれない。。。し、なんやかんや言うてまだいるかもー、という状態。NZ行ったことないし姐さんがいるなら絶対に遊びに行くけれど、大好きな街に大好きな友だちがいる楽しさは何にも代え難い。また近々香港で会えるといいなー。