Orange is the New Black

最近Netflixにハマってて、テレビを全然つけなくなってしまった。海外のクオリティの高い連続ドラマって一気に続けて見たくなっちゃってその間は廃人同様になるのでなるべく手を出さないようにしてるんだけど、『オレンジ・イズ・ニュー・ブラック』が気になっててついつい第1話を見てしまったが最後。あまりにも面白すぎて、1週間くらいで3シーズン全39話一気に観てしまった(ヒマか)。シーズン4って今撮影中なんだっけ?早く見たい!!

女子刑務所が舞台の作品なのですが、人種問の対立、家族愛、宗教観、同性間および異性間の恋愛など、みっちりぎっしり濃い人間ドラマが繰り広げられつつ、ブラックなユーモアがちりばめられたセリフの巧みさにすごい笑う。あと、最後に流れる音楽も毎回センスよかったりストーリとリンクしてたりですごく良い。一番笑いつつうっすら感動したのはレ・ミゼラブルの”Do You Hear the People Sing”かな。

主人公のパイパーがぐんぐん逞しくしたたかになっていく様にゾクゾクするし、話が進むにつれ他の囚人たちや刑務官たちの過去の物語や心の痛みなども絶妙なタイミングで織り込まれていくので、様々な世代や人種やバックグラウンドの女性たちの群像劇としても非常に優れてる。よく知っている役者があまり出ていないのもあって、皆それぞれ役の人生を実際に生きてきて、刑務所のなかで暮らしているのが本当なのではないかという錯覚に陥るほど、各キャラクターの人物造形がきっちり出来上がっているのがすごい。
自分もその中の一員になったかのように世界にどっぷり浸かりすぎて、英語での会話の中にやたらとFワードを使いたくなる衝動がわきあがったり、朝めざめたときに「はっ!わたしは刑務所にはいないんだ!」と気づいて自由をしみじみかみしめたりしてた。



お金や物や人への執着や激しい憎悪や暴力など、人間の醜いとされる生々しい部分もむき出しで大熱演し、ときとして脱ぎっぷりも男前な女優さんたちがInstagramとかレッドカーペットの写真とかで役柄以外の恰好をしてにっこり笑っているのを見ると、なんかほっとする。彼女たちの演技力と、化粧の偉大さにしみじみ感じ入ります。来年のハロウィンはクレイジー・アイズの装いにしようかな。

どの役者も素晴らしいのだけど、シーズン2から登場するBrook Soso役のキミコ・グレンちゃんがめちゃくちゃ可愛くて好き!ドラマの中では100%東洋人に見えるものの、実際にはお母様が日本人でお父さんがアメリカ人らしく、たしかにしっかりお化粧すると、コケイジャンの血が入ってるのがなんとなくわかりますね。こういう顏ほんと大好き。


とりあえずこの作品の全エピソードの鑑賞が終わりOITNB廃人からようやく脱却したものの、今度はずっと気になっていた『HOMELAND』にうっかり手を出してしまい、絶賛HOMELAND廃人中。ああ忙しい忙しい。日記かいてる場合じゃない。HOMELAND見るのに忙しい!