The Big Island: Day 3

marik2004-11-15


夜中に猛烈な熱っぽさで目覚めた。体の方々のリンパ節に氷をあてがい気合で熱を下げようと試みる。結局朝まで眠れないまま6時半にホテルを出発。
本日は火山観光。我々以外はオール西洋人のバスツアーのため、もちろん車内は香港の映画館級に冷えている。ハワイがこんなに寒いとは。出発してすぐダブルの虹を発見。いいことありそうね。
ワイ島は予想の50倍デカかった。その予想外に広い空間を埋めるのは溶岩、または溶岩にひよひよの雑草(風がそよぐとモンスターズインクの青いバケモンの毛のような質感で揺れる)が生えている大地。五万頭ほどいる牛一頭につきサッカー場五枚分の土地があてがわれているという、べらぼうに広いパーカー牧場の敷地沿いをしばし走る。この数日間肉を食していないため、見る牛すべてがおいしそうに見える。
3時間程走ってハワイ国立火山公園に到着。着いた途端に雨。大きな火口を見に行くと、硫黄が鼻や喉の粘膜にへばりつき、ケホケホに。硫黄がこんなにも暴力的だとは知らなかった。太陽が出てきた頃海岸沿いに移動し海に流れ込んだ溶岩など見学。心地よい風の中で溶岩散歩を楽しんでいると、突然のどしゃぶり。全身雨にどっぷり濡れて冷えた車に戻り、今度は鍾乳洞へ。このあたりから寒さですべてがどうでも良くなり意識が朦朧。
遊びなのに、ヴァケーションなのにもはや苦行の様相を呈してきた。ここぞという時に降る雨と寒さと風邪と尻の痛みにふと「前厄」の文字がよぎる。いかん。こういうのは認めたほうが負けだと思うの。