NODA MAP 「走れメルス」

そういえばメルスもうすぐ終わっちゃう!と思い出し、シアターコクーンに立ち寄り当日券購入。見切れ覚悟の立見席でしたが、許容範囲の眺め。

野田秀樹のお芝居は、高校生の頃(マサと行ったよね?)に観た夢の遊眠社の「半神」以来。あと、歌舞伎座での野田版鼠小僧があったか。「走り回って、早口」という雛形はどの芝居にも共通なのかな。昔見た時は、その世界になんとか付いて行こうと必死で舞台にかじりついたけど、今回は深く考えることは止めて、ころころ転がる言葉と素晴らしい役者達が放つ光を単純に堪能。

小西真奈美がどこに出ているのかずっと気づかず、「コニタンはいつ出てくるの?」とぼんやり考えていて、途中でハッと思い当たった。上手い。コニタンすごく良い女優。深っちゃんは貫禄すら感じた。あんなすごいセリフ回しで過呼吸にならないのか心配。先日名前を思い出せなかった元ジョビジョバの六角さんが休演していたのが残念だった。お体大丈夫なのでしょうか。

勘太郎さんはやっぱり動きが綺麗。歌舞伎の舞台の上だと安定感や落ち着きを感じるくらいだけど、野田家では初々しかった。二の腕が始終むき出しだったのがねえ、眼福だったよ。そっちにばかり気を取られていたのか、彼の役名が「スルメ」だと知らないまま観ていた。「あちら側」のまちゃぴこ(byクドカン)の「メルス」とリンクしていたのか!とたった今気づきました。頭からっぽにして観るにもほどがある。