過去からの刺客

昨夜眠れずにゴソゴソ探し物をしていたら、10年前の日記を発掘しました。「神はサイコロ〜」を見て以来、10年という区切りについて思うところがあったので懐かしく読み返し始めたのですが、もう、あの時代にブログという媒体が身近に無くて、ほんっとに、ほんっとーに、良かった!!はー、よかったよ。もしもあの文体とテンションでネット上に日記を曝していたら・・・と想像するだけで、壁に頭をゴンゴン打ち付けたくなります。大学卒業→翻訳バイト→シンガ留学というわりと大きな転換期及び大モラトリアムであるところの数ヶ月を網羅しているので、もう、青くて熱くてサムくてたまらモンがあり、ビエエエエー!と夜中にのた打ち回ってしまいました。

日記で垣間見た10年前の私の脳内:
・大学卒業前後の晴れやかさと寂しさ
小沢健二を崇拝
SMAPの森くん脱退に大泣き
・泥酔して反省
・一番好きな中華明星はレスリー・チャン
シンガポールに出発前、もう日本には戻らないつもりで超センチメンタル
・留学時に勉強した記憶がほとんど残っていないものの、当時はゼミやレポートやプレゼンに追われて幾分ウツ気味なご様子。
・日本から送られてくる「ガキの使い」と「SMAPSMAP」のビデオに狂喜
・愉快な寮生活
シンガポールで一番美味しい和食屋はとん吉であると熱弁
・インターネット&e-mail覚えたて。「パソコンは目がチカチカするよ」らしい
マイケル・ジャクソンのコンサートで爆笑
・仕事でシンガに来た父と何故かトラックの荷台に乗ってドライブ
・マレーシア→タイ→インド→ネパール放浪
・恋。ありえないテンションと乙女モード

こういった事柄が、「チョベリバ」等の90年代ボキャブラリー、(笑)の乱発、ニセ関西弁、英語のキザな文章、お気に入りの歌詞の抜書き、などと共に書きとめられていました・・・。嗚呼・・・。

しかしながら基本的な考えや行動パターンは驚くほど変わっていなくて愕然としました。10年前のばかな日記を書いていた自分が今この日記を見て「30過ぎてもコレ・・・?」とがっくりうな垂れる様子が目に浮かびます。10年後の私も今のこのブログを見てゾワゾワ鳥肌を立て、今の私が彼女のブログを見てガッカリするのでしょうか。自己反省の永久運動。

そして我が日記は16歳の頃から書かれているので、実家に帰るともっと強力な爆弾がゴロゴロ転がっているのでした。見たくないー。でも気になる。