Kota Kinabalu: Day 2

marik2006-07-09

8時半頃起床。カーテンを開けると、目の前に広がっているのは青い空と・・・ゴルフ場・・・。まあいいか。海もちらっと見えました。朝食ビュッフェでの鶏粥やNasi Lemakが懐かしくて感涙。レストランでは何故か毎日ずっとWestlifeの曲が流れていた。"You Raise Me Up”(荒川静香がエキシビジョンで踊った曲)が流れるたび、「イナ・バウアー!」と小さく叫んでしまう。季節はもう夏だというのに。

朝食後はプール。ごくごくささやかなプライベートビーチがあるので、そちらに面した椅子に陣取り、今日はここから動かない構えで。東京で煮詰まったときに心に思い浮かべる風景―青い空、青い海、椰子の木、ビール、波の音―が今まさに眼前に。昨年出版されたカポーティの幻の作品、"Summer Crossing"をずっと読んでいましたが、英語の本を読むとすぐに眠くなるという、文芸翻訳家を志す人間としてあまりにも致命的な病のため、遅々として進まず。でも面白い。やっぱりカポーティの文章には独特の、人を酔わせる美しさがあるよ。昨日飛行機の中で一気読みした宇佐美遊の「柘榴熱」に出てくる男性たちがあまりにもヒドいので、イウっちに貸して随時感想を述べ合った。天国のような景色の中で、非道い男談義や得意の妄想話ばっかりのわたしたち。

小腹が減ったのでサテーをオーダー。おいちい。考えてみると、私がシンガポールで喜んで食べていたものはおしなべてマレーシア由来の食べ物ばかりだったのでした。マレーシアの食べ物が口に合わないわけがない。そしてプールの中にバーがあるという素晴らしいシステムのため、水の中でカクテルをいただく。かように、読書→プール→おしゃべり→酒の繰り返しで夕方までだらだらと。敷地内にもう一つ、マジェランステラというグレードの高いホテルがあるので、そちら方面にも遠征。途中にあるヨットハーバーで、西洋人の若者4人が短パン一枚でたむろしていている光景がアバクロの広告のように眩しく、「課長、眼福ですな」「いやいやじつに」と言い合いながら通り過ぎた。

夕焼けに間に合うようにシャワーを浴びたあと、再びビーチへ。マレーシアの夕日に、ただひたすら心が平らかになる。

タクシーで5分ほどで街中に。料金は固定らしく、運転手さんがあちこち回りながら軽く街を案内してくれた。ショッピングモールは素朴なかんじ。ピやらジェイやらの広告が目に入るたびにキャ!となる。ボディショップには、日本にはない製品が結構沢山あったのと、小さいサイズも取り揃えているのが新鮮。

食事は海沿いのシーフードレストランへ。水槽でカニやアワビ(正しくはトコブシだった。ぎゃふん)を選び、調理方法を伝える。カニはブラックペッパークラブ、あわび(トコブシ・・・)はガーリック蒸し。料理を待つ間にちょうどマレー舞踊のショーが始まり、男女5人ずつのダンサーが舞台に登場。タイやインドネシアの舞踊よりも緊張感の少ない、やわらかい動きがなごむ。男子のみの踊りも勇壮さを狙いつつ優しさが勝るかんじ。隣のテーブルに座っていた、塚地に似た5歳くらいの華僑の女の子が、着席したまま音楽に合わせてトランス状態で一緒に踊っていたのが非常にかわいらしかった。お食事もおいしゅうございました。