第10次去香港 Day 2

marik2006-10-21


尖沙咀HMVは、いつの間に移転してしまったのだろう。角にあった大きな店舗がadidasに変わっていてショック。移転先はそのすぐ近くとはいえ、なんとなく寂しい。そんな現HMVのビルの2階の牡丹庭で飲茶。いずれの點心も丁寧で繊細な味。食後は糖朝に移動して楊枝金撈。

DFS、レーンクロフォードを中心に買い物タイム。今年の冬の手入れが今後の肌の良し悪しを決める予感がひたひたと迫る、疲れ肌全開の今日この頃。目星をつけておいた化粧品のカウンターを次々と周り、美容部員のお嬢さんたちに真剣に相談しつつ目的のブツを続々と購入。ついに、ドゥラメールのクリームにも手を出してしまった。「温度の変化の差が激しいと製品が分離するので、機内預け荷物にせずに必ず機内持込にしてね」と指導を受けました。そして箱がデカい。大人になるって、大変だなあ。

そしてフェリーに揺られて香港島へ。意外と簡素なフォーシーズンズホテルでA姐さんと待ち合わせて、ロビーラウンジでハイティー。九龍サイドの眺めが素敵だけど、すぐ目の前が草っぱらになっていて、なんとなく素朴なピクニック気分。ハイティーセットの、甘いものチームとしょっぱいものチームどちらも美味で、中でもサーモンのミルフィーユみたいなのがかなり気に入った。ものすごくお腹いっぱいになりつつあるところに、レンチャイな西洋人のウェイターが、素敵な甘いものを沢山乗せたトレー片手にやって来て、「もう少し召し上がりますか?」と、さわやかスマイル光線を放つという素晴らしいサービスがあり、ポワワワーンとなりながらさらに甘いものを摂取。

腹ごなしにトラムに乗って銅羅湾まで。ほんとに三越が閉まってる。あのビル全体が廃墟っぽい感じになっているけれど、取り壊されるのかな?G.O.D.で、日本に持って帰るのが非常に難儀そうなランタンを二つも買った自分の勢いが信じきれない。

義順で生姜牛乳プリンを食べた後MRTで中環まで戻り、姐さんと別れてスターフェリー乗船。ちょうど光のクレイジーな祭りが始まる時間で、頭のてっぺんからレーザー光線を出すビルがぴかぴか光るさまを、フェリーの中でひとり半笑いで鑑賞しました。ちょっと、別の世界にトリップしそうなほど楽しい。

一瞬ホテルに寄った後、的士で紅館に。今回は特に香港でイベントも無いなあ、と思っていたら、10x10我至愛演唱會なる、沢山の歌手が出演するコンサートがあることに先週気付き、慌ててチケットをオーダーしたのでした。時間通りには始まらないだろうと余裕で30分遅れで行ったら、すでに宴もたけなわ的な盛り上がり。ステージの上ではケリー・チャンとアンディ・ホイが合唱中。あれ?ホイ?事前に見た出演者のリストの中に、許志安の名は無かったような気がしたのだけど、歌っていました。

半年前にここで金像奨を見たときは、あの辺にジェイが座っていたなあ、と想いをめぐらせながら、いろんな人の広東語トーク(理解度3%)や歌声を聞いているところに、陳小春が登場!わりと長いこと小春を好きでいるけれど、肉眼で見るのは初めてだったので、心躍るかんじでした。小春はがんばってテンション上げているような印象。聞きなれた歌声を生で聞く事ができて感激。

ジェイ・チョウを好きになったのは、小春の「抱一抱」が大好きで毎日アホほど聴いていた折、「あの曲を作った台湾人の男の子が自分でもCDを出していて、今けっこう売れてるよ」と友だちから聞き、デビューアルバムを買ってみたのがきっかけでした。もしも小春の歌にハマっていなかったら、あんなにも「抱一抱」を好きではなかったら、現在ジェイ・チョウさんによってもたらされる沢山のワクワクは、経験していなかったのかもしれない。

このコンサートのコンセプトをいまひとつ理解していなかったのだけど、色んな歌手が入れ代わり立代わり新旧の広東語の歌を歌う、という形態のようで、わたしはフェイ・ウォンレスリーの歌くらいしか判別できず。それでも、もう、やっぱり香港の芸能が愛しくてしょうがないという思いでいっぱい。

満を持してイーソン登場。イーソンの歌声は本当に好き。危なげない歌唱が耳に心地よい。ブロッコリーみたいなパーマネントヘア、チェックの割烹着風の上っぱりに黒スパッツ、ギラギラ光るスニーカーという、「おでんの支度の途中で大根を買い忘れたことに気付いて八百屋に向かうオカン」みたいな衣装も徐々に気にならなくなるくらいうっとり。

そして歌神が登場。張學友とイーソンがふたりで楽しそうにハモって歌うのを聴いていたら、ぞわわわーと鳥肌が立って涙目になってしまった。素晴らしい歌声。やー、ほんっと感動したよ。

すべて終了し、中央の明かりが消え、ビニールの大きな筒をふくらませて手拍子の代わりにパンパン打ち付けて音を出すやつ(って正式名称は何?)を、コンサートのあと皆がパンパン割る音が紅館に鳴り響くのが、まるで夢から醒めるようで面白かった。

michiyonさんとホテルに戻った後、0時頃に近所の粥麺屋さんで食事。ジェイ表紙or掲載雑誌を求めてコンビニをクルーズ。今回はジェイが表紙になっている雑誌が多くて、ほくほくでした。michiyonさんが昼間に観て来たジョニー・トー映画の『放・逐』がかなり良さそうで、気になってしょうがない。日本でも上映されるかな?カナ?