第10次去香港 Day 3

marik2006-10-22


尖沙咀の茶餐庁で牛筋麺やエッグタルトを補給し、MTRで樂富へ。駅に吉之島(ジャスコ)が直結していて便利そう。暑いのでゆーっくりゆっくり歩きながら、九龍寨城公園を目指す。人が少なく、のんびりした町並みが落ち着く。あと、カトリック系の学校が多いね。

たどり着いた公園は、ごくごく普通の、あっさりしたたたずまい。ちょっと拍子抜けしながらも、「ああ、ここにあの高層スラムがあったのか」と出発前に見た写真集の残像を思い浮かべながらしんみりと歩き回ると、足元からじわりと、この土地の過去が立ち上ってくるような思いにとらわれた。

情緒の無い公園で九龍城の過去に無理やり思いをはせつつ、ひとしきり周って立ち去ろうとした時、いかにもいわくありげな塀が目に入り、「わー、九龍城の塀が残されてるんだねー」と言いながら近寄っていったら、その塀の向こうに、なにやら風情ある公園が。わたし達が歩いていたのはただの児童公園で、その奥が九龍寨城公園だったYO。あは。

気を取り直し、風流な中国庭園の中を、あらためて浪漫を感じつつ散策。回廊には昔の写真が展示してあって、どれだけ多くの濃い人生がこの場所を通り過ぎて行ったのだろうと考えると、ちょっとクラクラした。

公園を出て九龍城の街中をふらり探索。ジェイ・チョウさんお気に入りのベトナム料理屋があると聞き、街の人に道順を尋ねながらうろうろしたものの、暑さがじわりと体を疲弊させ、なんとなく諦めモードに。次回HKに来るときにネットで場所を調べておくから、今回は捜索中止しましょう、と話していた矢先に「金寶越南牛肉粉店」の看板が!ヤッホウ!店先には確かに、周杰倫さんがウチのお店のエビなんとか(忘れた)をお気に入りなんですよ!という雑誌記事の切り抜きが。写真に写っているジェイが若い。髪型から察するに八度空間の頃あたりかな?そして苦労してお店を探し出したわりには、全くお腹が空いていないことに気付き、店に入ることなく九龍城を後にしたのでした。次回、お腹を空かせて再チャレンジ!

どこか知っている場所までミニバスで行こうかー、どこ行きに乗ろうかねえ、どこから乗ればいいのかしらねえ、と目の前に止まった旺角行きのミニバスをいじいじ眺めていたら、運転手さんが「乗りな!」とドアを開けてくれたので乗車。はじめてのミニバスにワックワク。

旺角で生姜牛乳プリンとマンゴーミルクを摂取し、MTR尖沙咀へ戻り、大班足浴へ。がんばってる雰囲気のアジアンな内装がなかなかいい感じ。疲れ足には足ツボマッサーヅを、SHIHOによく似たお嬢さんが担当。強めで、とお願いしたらホントにものすごい力で、ふくらはぎに立派な青タンができるくらいの勢いでグイグイ押してくれました。

すっかり軽くなった足でペニンシュラマノロ・ブラニクに立ち寄ったら、4月に来港したときに清水の舞台から3回転半して飛び降りて買った靴が50%オフで売られていることに気付いてしまった。号泣。

スターフェリーで中環まで行き、ピークトラム乗り場行きのオープントップバスに乗車。中環のビル群の中を屋根の無い二階建てバスで走るなんて、テンション上がる。できることならジャッキーのごとく二階部分に傘をひっかけてぶらさがって走行したかった。その状態で敵と戦うもよし。

ピークトラム乗り場に着くと、長蛇の列。トラムに乗るのに40分待ちです、と係の人が言っているのが耳に入り、ちょっと青ざめる。とりあえず列に並び、通りすがりの係員に「Wax Museumに行きたいんだけど、そのチケットもこの列に並んで買うの?」と聞くと「いやいやいや、それならこっちのエクスプレスの窓口からどうぞ!」と案内され、行列を尻目にすいすいとトラム乗り場へ行くことができました。ということで、ピークトラム乗り場ですんごい行列に遭遇したら、マダム・タッソーの蝋人形館とセットになったチケットを買うオプションだと、さほど並ばずに済むということを学習。

いつものごとく、首が悪くなりそうになりながら、トラムでピークへ。展望台の改修を終え、ずいぶんと目新しい感じに。とりあえず蝋人形の館へGO!入り口で係の人にジャッキー・チェンとの写真を取られ、サクサクと中を進んでいくと、スマツプのクサナギ君の蝋人形を発見。へえ、と思って近付いてみると・・・あり?この衣装知ってる・・・すごく見覚えがある・・・隣にピアノがある・・・あなたは、もしかして・・・ジ、ジ、ジェイ・チョウさん・・・?ひええええええ。

何がいけないんだろう?まあ、髪質は全然違うとして、鼻のラインは似ているのだけど。目か。しかしそれでもジェイは、ジェイ。写真撮るよ!「周杰倫?似てねー」「Jay Chou?マジで?」と失笑しながら通り過ぎる人たちを尻目に、蝋人形ジェイにからんでからんでからみまくった私。ピアノからはジェイの音楽がアトランダムに流れるのも嬉しい。

アーロンやケリーは違和感ゼロ。あと、一番興奮したのが、シンガポールのリ・クワンユー氏に出会ったとき。私の政治アイコンというか、子どもの頃からずっと尊敬している人なので、感動もひとしお。人形だがな。ぺよんじゅんと一緒にうっとりした表情で写真撮ったり。やりたい放題暴れて大満足。入場時にジャッキー人形と一緒に撮った写真を出口で確認したら、私の体の部分が透けて背景の香港の夜景と同化していて恐ろしかった。この現象は何?もはや身も心も香港と一体化しているという暗示?オレが香港で香港がオレで?

再び尖沙咀に向かうスターフェリーの中でまたしても、8時の光のショーを見ることができました。点滅具合が結構おとなしめだったので「ショーのあと、あの高層ビル達は楽屋に呼ばれて『アンタ達、やる気あるの?』って説教されるにちがいあるまい」と話していたら、クライマックスは大盛況でした。

尖沙咀の竹園で、チーズロブスターを半泣きで(おいしすぎて)食べ、初めての上海蟹にトライ。なんたる濃厚な味噌!脳天をつらぬく滑らかな濃さでした。

フェリー乗り場で香港島に帰る姐さんを見送り、許留山で買ったマンゴーココナッツ片手にプロムナードを一人で散歩。ホテルに戻って、michiyonさんとともに再び街中へ。ジェイのペプシ缶を探し続けたのに、店頭にあるのはいずれもピとエディソンのみで、今回は一度も見つからなかった。