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ジェイ・チョウさん新曲MV集＆『満城尽帯黄金甲』主題歌CDの限定版セット到着。DVD＆CDと共に黄金の箱に入って届いたのは、花の形の入浴剤、映画のチケット（台湾でのみ有効）、金塊かと見まごう表紙のメモ帳、そしてバンダナ。バン・・・ダナ・・・というか、布。ポリエステルの白い細長い生地の両端に小玉スイカくらいの大きさの、金色の菊の模様が入っている布は、日常での取り扱いに困るかんじ。あの、あれみたい、チベットを訪れた人の首にかけてくれる薄い布。ただ、映画の映像を見てみると、クライマックスの黄金よろい姿のジェイが首に巻いているものを忠実に再現したようなので、映画を見た後だったらグッと来るのかしら。わたしもちょっとドレスアップして黄金のよろいを装着する際には、ぜひとも首元に巻いてみたいと思います。

「黄金甲」のMVが微妙に面白かった。「霍元甲」系列のひな型に哀愁とロックを流し込んだクールな曲に乗せて、キテレツな紫の甲殻類のような衣装でバンドを従え、軽くヘッドバンキングしたり飛んだりしている周杰倫。ジェイにしては珍しいヘヴィなノリが、教室ではいつもうつむいていてあまり目立たない周くんが学園祭でバンドを組んで突然見せたハードな一面、という趣きで、そうかJAYタンはこういうのもやってみたかったんだネ！と、ほのぼの。
●黄金甲●

この曲と「菊花台」のＭＶを見れば、映画の流れとジェイが演じる王子の話の展開が大体分かってしまうね。映画から抜粋された映像がすごく綺麗で、ちょっと泣きそうになる。さらに「菊花台」は、アカデミー賞の主題歌賞候補５０曲に現在ノミネート中という嬉しい状況。早く『満城尽帯黄金甲』が観たい。単にチャン・イーモウ+ユンファという組み合わせの映画というだけでも絶対観てみたいのに、そこにジェイまで出ているなんて、素晴らしすぎる。アメリカでは今日、明日あたりから公開かな。観たいなあ。
●菊花台●

JAYの曲は、音楽だけ聴くとまあ普通の印象で、追って完成したMVの映像を見て突如ものすごく好きになってしまう曲がよくあるのだけど、今回は「白色風車」がズキュン。恋愛モノのMV映像は他人事としてボーーっと見るのが常なのに、このMVにおけるジェイの振る舞いは、初めてリアルに心の琴線に響いた。並んで立っていて、女の人がジェイの肩に寄りかかろうとすると、わざと背伸びしてニヤっとしたり、砂浜でくっついて座ろうとすると横に逃げたり。これはいい。もう、男子にこういうことをされたら、キャッキャキャキャッキャ大喜びしてしまうよ私は（誰も知りたくないであろう私のＴｏｋｉ☆メキのツボ）。この曲でのいけず具合は最高に良い。
●白色風車●

それにしてもついにアルバム全曲分のＭＶをすべて自分で監督してしまったのだね。オレ様の作品はオレ様が全部仕切る！というギラギラしたコントロール・フリークな印象は無いのに、涼しい顔してさりげなく音楽＆映像での表現を全て自分でやりつくしてしまうところが、周くんはやっぱりすごいゼ、と思いました。