アントワープからの手紙

こんにちは。パトラッシュです。今日はmarikさんがアントワープまで遊びに来てくれました。教会のルーベンスの絵の前で、「パトラッシュ、ぼく、なんだか眠くなってきたよ」と呟いていましたよ。このセリフを口にする日本人は、彼女が3721人目です。
ところで、昭和初期(だったと思います)に初めて『フランダースの犬』が日本語に翻訳された時、ネロの名前は清、ぼくの名前は斑(ぶち)と訳されたことは、皆さんご存知でししたか?ぼくはトリビアの泉を見て初めて知りました。あの番組、いつの間にか終わっていたのですね。残念です。
marikさんは「ねえパトラッシュ、冬のヨーロッパは、カップル以外での外出を禁止しているに違いないよ。一人で歩いているのは、いつだって私だけなんだ。パトラッシュ‥風が冷たいよ‥」とやさぐれています。なんだかちょっぴり可哀想だけど、ぼくはうすら生あたたかく見守ってあげることしかできません。marikタン、頑張っチ!
ああ、清が、もとい、ネロが呼んでいます。もう行かなくては。ミルクを運ぶ時間です。
それでワン。
ぱとラッシュ