OL界の黒船と呼ばれたい

Sと恵比寿のカジュアルなフランス料理屋へ。いっぱい食べていっぱい笑った。「クロフネって何?」と聞かれ、鎖国という単語の適切な英語が出てこず、「江戸時代に日本はクローズしていたでしょ。で、ペリーって人がアメリカから来て、オープン・ザ・ドア!オープン・ザ・ドア!って言ったんだよ。そのときに彼が乗っていたでっかい船が黒船」と頭の悪そうな説明しかできなかった。あと、「オウベイか!」というギャグの面白みがまったく分からないので説明して、と言う難問も。欧米の人から見れば、"So what?"って感じなんだろうなあ。「たとえばチェリーパイがさー」と切り出したら「ちょっとー!この前別の日本人にこの質問をしたら、その人もチェリーパイをたとえに出していたよ!なんで?なんで皆チェリーパイの話をするの?」とびっくりしていたのが面白かった。チェリーパイといえばツインピークスじゃん!めっちゃ欧米じゃん!と説明するも、ピンとこない様子。文化の切れ端の微妙なニュアンスを伝えるのは、ほんと難しい。逆にこちらが英語の小説を読んでいて、どうにもピンとこない表現に頻繫に出会ってしまうのも無理からぬことであるなあ、と文化の溝の狭間でふと果てしない気分に襲われるのであった。