第二次去台北 Day3

marik2007-09-16


一人で先にホテルを出て、西門町へ。駅の出口を上がると、まだ10時前なのになんだかにぎやか。お祭りだ!台北天后宮のお祭りのよう。台湾のいろんな地域のお宮の人たちが集まっているようなかんじで、それぞれの集団でお神輿やジャンボマックスみたいな人形の神様ヴァージョンみたいなものを用意しているよう。あちらこちらに、人形が地面に置かれてスタンバイしていた。

窓口で映画のチケットを買い、朝ごはんを食べようと思ったらまだどこも閉まっている。ダンキン・ドーナツでドーナツを買って映画館に。場内は3割くらいの入り。「東京鐵塔:老媽和我,有時還有老爸」(そのまんまやね)の予告編が流れて、さっそくひと泣き。この映画、バスの車体の広告にもなっていて、街中でオダギリジョー樹木希林の写真を見てはそれだけで泣きそうでした。

そしてそして、「不能説的・秘密」がいきなりはじまった。映画の感想は別途。ウケた!泣いた!エンディングで主題歌が流れはじめ余韻にひたってボーっとしている間にすぐに場内が明るくなり、強制退場。余韻とか・・・いいの?じんわりした気持ちのまま慌しく外へ出ると、爆竹の音が鳴り響いていた。祭りが続行中。阿宗麺線へと向かい、炎天下の下で熱々の麺線を食らふ。かつおだしの素朴なスープに素麺と豚の小腸と香草とかつおぶしが入っているだけのシンプルさながら、もー、ほんと美味しい。小腸も香草も嫌いなのに、ほんと美味しい。食べている横を、祭りの笛やドラの哀愁を帯びた音が通りすぎていくのが風情がある。

食べ終わってクマと無事合流。台北牛乳大王でパパイヤミルク。祭りの群集にもまれつつ西門町を歩く。ライオンダンスもやっていて嬉しい!ライオンダンス大好き!人形もうろうろしているし、爆竹がバンバン鳴って笛や太鼓が鳴り響き、なかなかのカオスっぷり。楽しい。

MRTで一路淡水へ。さっき映画の中でみたばかりの景色を目指し。クマには、「台湾のベニスと呼ばれる場所に、行ってみたくない?」と言葉巧みに誘いをかけておいたのです。「ジェイ・・・の映画を撮影した彼の母校も淡水にあって・・・行きたい・・・んだけど」と小声でつけくわえつつ。40分ほどで淡水に到着。人多い!暑い!立ち並ぶ屋台からは間断なく臭豆腐のにおいが襲ってくる!この後の予定が詰まっているため、駅から遠い淡江中学まで行く時間はとても捻出できそうに無いと観念。前回来たときは、豪雨の中で震えながら食べるものだけ食べて退散した淡水。今回は灼熱の中を食べるものだけ食べて(蝦巻!阿給!酸梅湯・・・)退散。次回こそは、かならずや淡江中学に行きます。あと、その隣にある私と同じ名前の大学の前で写真を撮りたいという野望もペンディングのまま。次回こそは必ず。

真夏の休日のお台場に行くのと同じくらい、どっと疲れて汗だくになりながら再びMRTに乗り込み、立ちっぱなしで科技大樓の駅まで1時間。途中、確実にスパの予約時間に間に合わないことに気づいてホテルに電話。走る電車の中で電話で話すなんて、日本じゃできないからちょっと楽しい。

駅からシャングリラまで小走りで急ぎ、スパに到着した時点でかーなり疲労困憊。癒されがいがあります。この雲天芳泉は、私の中ではNo.1のスパ。今回は短めのスゥエディッシュ・マッサージとフェイシャルを依頼。やはりここの技術とメソッドは突出している。ほんっとーーーに気持ちがよい。レモングラスのオイルの香りがここちよい。「家に帰ったら、レモングラスのアロマオイルを買おう。あれ?わたしの・・・いえって・・・どこ・・・だっ・・・け・・・」と夢の世界へ。

とろんとろんに幸せな気持ちでスパを出て、駅に向かってぐるっと遠回り。通りすがりの食堂の店先で茹でている雲呑がめちゃくちゃおいしそう。壁のお品書きには「蝦肉饂飩(ワンタン)」などと書いてあった。一旦通り過ぎたものの、「お腹空いたね。晩御飯、あの店にする?」と後戻り。蝦ワンタンスープと、老婆乾麺なるものをオーダー。まずは細いうどん(五島のうどんよりさらにもっと細いくらいの)が、しょうゆと揚げたネギとニンニクの汁につかったものが運ばれてきた。お、おいしい!!!そして、蝦肉たっぷりのワンタンスープに、干し蝦がたっぷり入ったやさしい味。お、お、おいしい!!!

MTRの車両の扉が閉まるとき、けたたましい音と共に扉近辺の赤いランプが点滅するのが結構こわい。クマがドア付近で赤いランプに照らされながら「死ね死ね団のアジトに潜入したかのよう」と言っていたのが笑った。
復興路で降りてSOGOの地下などを見た後、一旦ホテルに戻って休息。それから近くの足ツボマッサージ屋へ。やっぱり痛い!マッサージしてくれる人が根気よく私の中国語を理解しようとしてくれるので、とつとつ幼児のようにおしゃべり。台湾の人たちは、わたしの拙い中国語にすごく優しく耳を傾けてくれ、何を言っているのか理解しようと努めてくれるのが本当にうれしい。

足スッキリになったところでタクシーに乗って臨江街夜市へ。夜市ってどうしてこんなにもワクワクするのだろう。DVD屋の店先ではドリフの合唱団の映像が流れていた。うらさびしい横道の屋台で牡蠣のオムレツを食べ、骨のついた唐揚げにかかった辛い粉にせきこみ、愛玉球を飲み(食べ?)、探索終了。
屋台街の入り口の並びが痛快ウキウキ犬猫通りになっていて、ペットショップがずらりと並んでいた。子犬や子猫の愛らしさに悲鳴を上げながらそぞろ歩き。、端っこのペットショップのウィンドウの一角に、黄色い渦状のマットレスのようなものが置いてあって、「子猫用のベッドかな?」と、よーくよく見たら、ぐにゃんととぐろを巻く黄金色の太いヘビだった。本気の野太い悲鳴を上げてしまった。

震えながらタクシーを広い、ホテルへ帰還。ホテルの1階にあるものすごく雰囲気のよいラウンジでお茶を飲んだり甘いものをつまみつつ(お酒以外は免費。すんばらしい)だらだら。
部屋に戻りテレビをつけると仔仔とパティ・ホーの「美味関係」が放送されていた。アラン・コーも出てるんだ!かわいい。パティのヘアメイクが冴えなくて、食べ物を食べるシーンでは前髪がダラーっと顔の真ん中までかかって邪魔そうだったりして、ちょっとかわいそうだった。泣くシーンではリアルに鼻が真っ赤だし、ちゃんとした女優への道って厳しいのだなあと思いました。