プーケット旅行2日目

marik2008-04-20

なぜか目覚ましが鳴らず、予定を大幅に過ぎて起床。急いで水着きて洋服きて荷物持って、プールサイドでサクっと朝食を摂り、ロビーにてピピ島半日ツアーのお迎えを待ち、バンで船着き場へ。半日ツアーに人が集まらなかったらしく、同じ金額で良いので他の島も周る一日ツアーに一緒に参加してほしいとのこと。単純にピピ・ドン島とピピ・レ島だけ行って帰りたかったなまけものには辛い変更ながらも快諾。
堺雅人のような笑顔を持つ、英語とフランス語を操るタイ人ガイドに連れられ、ヨーロッパ人だらけのスピードボートでまずはバンブー・アイランドへ。サイパンのマニャガハ島的な島で1時間ほどぼんやりした後ボートに乗り込み、次になんとかベイというところでボートが停泊。ハイここでシュノーケリングどうぞ、と言われ、鵜飼いの鵜のように海へと放たれるツアー客。足のつかないところからいきなりシュノーケリングを始めるというのは初めてだったので、軽くパニックになりつつ海の景色を堪能。
次にピピ・ドン島へ。燕の巣を採取する洞窟や、ちっこいサルがキャッキャキャッキャ遊んでいるビーチなどを船の上から見学。この辺りのボッコリと不思議な形の島があったりする景色は、ベトナムハロン湾の景観にとても似ていた。
次にピピ・レ島へ。「ザ・ビーチ」は原作を読んでゲンナリしたので映画は見ていないのだけど、おお、これが幻のビーチ(というかロケ地)かあ、とほんのり感動。観光客を乗せたボートがいくつも停泊していて賑やかな雰囲気だけど、碧く美しい入り江はたしかにまだその存在があまり知られていない時代に見つけたらさぞかし驚き感動しただろうなあと思った。
ヤオ・ナイ島でご飯。人が少なくて落ち着いた雰囲気の島。やしの木の林を眺め、波音を聞きながらのランチはとても心地がよかった。食後にビーチチェアでぼーっとしていたら、かわいらしい子猫が近くにやってきた。海に背を向け、おもむろに二本足で立ち上がる猫。あらあ!猫村さん猫村さんがタイのビーチにいたのねえ!と感動している我々を尻目に、おもむろに排泄する猫。用を足した後は砂浜にていねいにブツを埋め、二本足排泄法の斬新さにノックアウトされた我々を残して去って行った猫村さん
ボートに乗り込んだら、始終ハイテンションだったイタリア人女子四人組の一人が、携帯電話を海に落としてしまい派手にへこんでいた。旅先で携帯がダメになるって本当に辛いんだよねえ。カイナイ島へと向い、ふたたびシュノーケリング。海に入ってまもなく、想像上のクラゲに刺されたと錯覚し、あわてて船へと上がったヘタレなオレ。
最後の島、カイノック島に着くと、携帯を落とした女子はスネた表情でひとりボートに居残り。携帯電話喪失の悲しみは万国共通なのだとわかった。大きなニワトリが闊歩するビーチでぼぉぉおっとした後、ボートでプーケットの港へ。ものっすごいスピードを出すボートの先頭に座り、風を受けながら大海原を走るのは最高に気持ちがよかった。
バンでホテルまで戻ると、MATRIXというヘアサロンのアジア各国の社員旅行&イベントが行われるようで、ホテル内が赤い看板一色に染まっていて、ロビー近くではファッションショーの舞台の設営が行われていた。
シャワーを浴びておめかししたのち、タクシーでパトンビーチへ。タイ料理の店でトムヤンクンやパッタイ、えびとアスパラガスの炒め物、海老の揚げ物など。おいちい!
バングラ通りへ行くと、すれ違う女子の様子にことごとく何かしらの違和感。なぜ?なぜ?と思ってよく見たら、女子に見える女子がほぼ全員男(あるいは元・男)だった。化粧がなー。女性から見るとやっぱり微妙に化粧が違うんだよなー。屋外のバーの入り口のお立ち台の上では元・男の女子たちが、どや顔で胸をぷるぷる揺らしながらアンニュイに踊っていた。すっぴんで闊歩する私たちは、さしずめ出勤前のオカマに見えたことでしょう。それにしてもバングラ通り、ちょう楽しい!南国の開放感とギラギラ感に満ちた特異な空間だった。
露店で売り子の男子に執拗に迫られつつ可愛らしいワンピースを購入し、トゥクトゥクに乗って退散。パトンビーチを離れようとするころ、U子が「あれ何?」を上空を指差すので見上げると、金星をもっと濃くしたようなオレンジ色の光が三つ、はるか上空に等間隔に並んでいて、静かに移動していた。トゥクトゥクが人気のない山道に差し掛かるころまでずっと光がついてきたので、「さらわれる!」とおびえる女子二人(バングラ通りの女性よりも女性らしい女性を見たあとでは、自らを女子と呼ぶのもはばかられるが)であった。