放蕩のかぎりを尽くした旅を終え、今夜東京に戻ってきました。ヨレヨレの雑巾状態で出立した10日前とは別人のようなリフレッシュ感。
ラオス、とりわけルアンバパンは夢のようにおだやかな場所だった。特に観光をするでもなく、ただ可憐な町並みの中をゆっくり歩いたり写真を撮ったりして疲れたらカフェに入って本を読んだりボーッと考え事をして、また歩き出して疲れたらカフェ(以下略)の繰り返ししかしていなかったけれど、最近ひたすら時間に追われてまったく余裕のない日々を過ごしていただけに、そういう時間の贅沢さがしみじみと身にしみた。そして、早朝の托鉢の光景や、ゆったりと流れるメコン川を思い出すたびに、すでに懐かしさのようなものがキュンとこみあげてしまう。
いろいろ考えごとをしていた中で、ああ、なんか、シンプルに簡素に生きる方向を目指すのもいいな、などと思っていたのだけど、香港に降り立った瞬間にマテリアル・ガール復活。今回とくにテンションあがった買い物は、ヴィヴィアン・タムの超クールなドレス、ジミー・チュウの芸術的に優雅なサンダル、ジョニー・トーの男気あふれる作品群のDVDおよびVCDの数々。ムフ。香港訪問は十何回目なのか分からないフェーズに入ったというのに、相変わらずスターフェリーに乗れば泣きそうになるくらい幸せな気持ちに満たされるということも、幸せのひとつなのだろうと思った。
この勢いで明日からまた日本での出稼ぎおよび現実世界のもろもろをがんばります。