Sex and the City

もはや私の脳細胞の一部になっているに違いないほど大好きなドラマが、こんなに完璧な仕上がりの作品として映画館の大きなスクリーンで見ることができる日が来るなんて。あのエンディングの続きの彼女たちの人生が見られるなんて。オープニングですでに涙と鳥肌が。
ちょっとした心の動きや、なぜその人がそういう行動に出たかという部分が、映画でもさりげなくほんの些細な表情や台詞や小道具などできちんと描かれているところが、この作品の上質なところなのだと改めて思った。世界中の沢山の女性たちにSATCが愛されるのは、登場人物の友情や愛情、仕事や人生そのものといった、物語の中で描かれているものの中に何かしら必ず共感を覚えるリアルな感情が描かれているからなのだよなあ、ということもしみじみと感じた。

ネットや雑誌で我慢できずに写真をチラ見するたび、パトリシア・フィールドのコーディネートの難易度の高さに驚かされていたけれど、映画の中で見る分にはほとんどのコーディネートがやっぱり普通に素敵だった。眼福、眼福。

キャラクター設定、ストーリー、台詞、音楽、ファッション、すべてが完璧。この映画を作ってくれて本当にありがとうございます、とニューヨーク方面に向けておじぎしたい気持ちでいっぱい。あと、ドラマ・シリーズを見たことがなくてもかなり楽しめる作りになっているのではないかと思いました。

ここから先は内容について触れてばかりなのでたたみます。


☆注意!!!映画のネタバレになってしまうかもしれない独り言です☆




・今までずっとビッグ擁護派だったけど、今回ばかりは本当にひどい!もー、もー、もー、ゲンコツだよ!

・でも、たとえ女性をものすごく怒らせても、男性にはそれなりに言い分があったり、やっぱり自分が間違っていた、と思いなおして状況が好転する可能性もあるかもしれないので、一方的にガーーっと怒りをぶつけて相手の言い分を聞かない、ということは避けたほうがよいのかも、と勉強になった

・とはいえ、やっぱりあれはひどいよ、ビッグ!

・クローゼットで捨てる服、持って行く服、倉庫行きを3人に決めてもらうファッションショー。ファービュラス!

・VOGUEの撮影。ファービュラス!サラ・ジェシカの笑顔は、内側から花開くような輝きがあるよなあ。

・「自虐的」という意味で"I'm an emotional cutter"という表現を初めて知った。なるほどー!

・水着を着るときは、national forestにご注意を、ということをミランダが教えてくれた。

・香港映画なみのベタなギャグを、体をはって見せてくれるシャーロットに乾杯。

ジェニファー・ハドソンがアシスタント役ってどうなの?と思っていたけど、聡明でホッとする素敵な女の子だった。

・ス、スタンフォード・・・アンソニー?・・・二人の間に何があったのか

・サマンサのコメディセンスは卓越している。サマンサの犬も。

・シャーロットのマタニティドレスがものすごく可愛い!公式ブックによるとオスカー・デ・ラ・レンタですって。ひょえー。

・マノロの靴がシンデレラの靴になった瞬間、100うっとり。いや、プライスレス。