靴に恋する人魚

かーわーいーいー!あらゆる場面の映像がのべつまくなしにかわいい!ビビアン・スーがかわいすぎる!清楚で可憐でひかえめな様子に、女性として見習いたい美点がぎっしりつまっていた。
しかしお話は意外なまでにビターな側面をそなえていて、おとぎ話のハッピーエンドのその先の現実をキュートな舞台の中でピシリと提示しつつ絵面は依然かわいらしいままという匠の技。
かわいー、かわいー、と口を半開きでうっとりしつつ、幸せとはいったい何なのでしょうね、という永遠の命題について深く思いをめぐらさずにはいられない、とっても完成度の高い作品だった。この監督の「DNAがアイ・ラブ・ユー」を観る前に、と昨夜あわてて観たのだけど、こちら作品を映画館で観なかったことを激しく後悔。