ブロークン・イングリッシュ

marik2008-12-19

ニューヨークで愛を求めて右往左往する30代独身女性が主人公ということで、"Sex and the City"の、ものっすごーーーく現実的でキラキラしていないバージョンといった趣。ごく普通にシンプルに愛し愛されて生きることがどうしてこんなに難しいのだろう、という切なさが、もう、とってもリアルに響いて、痛くて、ガッツンガッツン共感の嵐で、「これは私のための映画だ」と久しぶりに思わされた。参りました。パリのバーで隣に座ったおじさんと話しているシーンが好きだった。救われる。

監督のゾエ・カサベテスさんという名前は初めて聞いたのだけど、描写の繊細さや巧みさはだてにジョン・カサベテスの血は引いていないなあ、と感心しきり。ジーナ・ローランズに育てられた女のひとだなんて、超かっこいいなあ。