桜姫 (6月版)@シアターコクーン 

今月のコクーンの桜姫は現代劇バージョン。歌舞伎の壮絶でしっとりした美しさとはまったく異なる、南米を舞台にした乾いていてそれでいてじっとりと汗ばむような空気感が、それはそれで気に入ってしまった。大竹しのぶ勘三郎さんという、北島マヤ級の役者の組み合わせが見られて幸せ。長塚圭史の脚本のお芝居は初めて観たのだけど、なんだか好きだなー、と思った。あと、ちょこちょこ管楽器の人たちが出てきて奏でるラテンな音楽がすごくよかった。一番前の席で観ていたのだけど、舞台の下からおもむろににょろっと人が出てくることが何度かあって、そのたびにビビって軽く飛び上がってしまった。わたしがチワワだったら、3回くらい失神していたと思う。