重力ピエロ

この作家すごい!天才や!と、伊坂幸太郎と衝撃の出会いを果たしたのが「重力ピエロ」だったのに、結構な割合で小説の内容を忘れていた。あまつさえ「あれー、放火犯って結局だれだったっけ」と、映画を見ながらぼんやりかんがえる始末。なのでとても新鮮に楽しむことができて、ぽろんぽろん泣いてしまった。切なくも温かい、よいお話。楽しそうに生きていれば重力なんてなくなってしまう、という考え方がとても好き。これ、この家族のキャスティングをした時点で7割方成功が確約された感じだと思った。素晴らしい配役。加瀬亮岡田将生くんの子ども時代を演じる子たちまでぴったり。岡田くんは演技もよいし、なにしろ顔立ちの美しさに畏敬の念すら抱いた。美!