それでも恋するバルセロナ

Vicki Christina Barcelonaというタイトルを聞くたびに、語感とリズムが、なにかのおまじないみたいで妙に好きだなー、と思っていたのだけど、ヴィッキーとクリスティーナがバルセロナに行くお話であるがゆえのシンプルな題名だったのか。ビッキークリスティーバルセロナ。何度でも唱えたくなる。
どうせ女に生まれるのなら、ペネロペ・クルスかスカーレット・ヨハンセンに生まれたかったなあ、と、二人の艶やかさにポワーンとしながら見ていたけど、キャラクタ自体は二人とも結構面倒なタイプで可笑しかった。スカジョは、自分の魅力をわかりきっていて女子力全開なのだけど、人としてやや薄っぺらいかんじが憎めない、という不思議なユーモラスな空気を漂わせる役柄が"He's Just Notthat into You"でのそれと似ていて、こういう役のスカジョ、すごく好き。
スペインの伊達男は、やー、どんなに熱く口説かれても、絶対に無いな、と思って見ていた(失礼)のだけど、彼がスカジョに気を使って、ペネロペがスペイン語になるたびに「英語で話せ!」とひたすら強要するところがとても気に入ってしまった。こういう思いやりは、ほんと大事。