十二月大歌舞伎 昼の部

  • 操り三番叟

勘太郎の軽やかな舞の魅力が存分に楽しめるマリオネットぶりがお見事!衣装の色合いや模様や、鈴の音色がクリスマスっぽい。鶴松くんが見るたびに大きくなっているのが感慨深い。

  • 野崎村

悲しくも男気あふれる女子の話。最後の福助さんの慟哭が悲しい。

  • 身替座禅

勘三郎さんが踊るさまを見ながら、以前に勘太郎バージョンで見たときの様子をうっすらと思い出していた。こうやって二重に楽しめるのがつくづく歌舞伎の面白いところだと思う。

  • 大江戸りびんぐでっど

ついにこの日が!クドカンの脚本・演出作品を歌舞伎座で見る日が!!冒頭からかなりバカで笑った。後半はほとんどシリアスなかんじで、危なげなくまとまった作品だと思いました。昼の部の最初の三作品のオーソドックスさが、この作品への前フリにすら感じられ、きっちりと芸を持っている人たちが、時代の空気をたっぷりまとった作品のなかで真剣にふざける落差が私はとても好きだった。
りびんぐでっどー、という主題歌(?)が頭から離れない。あと、勘太郎のマイケル!