海角七号 君想う、国境の南

はい、ここはコミカルな部分ですよ!という場面でことごとく流れるぺこぺこの安い音楽が残念だし、男性のおセンチな言いわけをことあるごとに聞かされるのはしんどいし、主人公の女性にまったく共感できない。が、しかし。嫌いになれない映画だった。台湾でこういう映画を作ってくれたことが、ただ素直にうれしい。脚本と演出がもっとていねいだったならば、きっと大好きになったはずなのに。心の中で大量につっこみ続けながらも最後にはトゥルーンと涙がでてしまった。シューベルトの力は偉大。あと、ライブでの二曲目のアンプラグドなアレンジが好きだった。

「馬拉桑!」ってやたらと叫んでいる人、どこかで見たことある・・・どこだっけどこだっけ・・・?とずっと考えていたのだけれど、思い出した!「いたずらなKiss 2」で入江くんの同僚の医者だった人だ!すっきりスッキリ!

かねてより田中千絵さんのブログで、台湾での奮闘っぷりを拝読してきたので、こうして大ヒット作品に出演されている姿を目の当たりにすると、本当によかった、と遠い親戚みたいな気持ちでうれしくなった。彼女の魅力といえばジェイ・チョウの「七里香」のときみたいな透明感のある美しさだと思うので、そういう良さが生かされる役を演じるのを見てみたい。