第四次去台北

marik2010-03-06

ホテルから忠孝復興エリアまでをぷらぷらと散歩。中山駅まで行ってふたたびMelange Cafeをのぞいてみるも、土曜日なのでさらに長蛇の列。整理券制で店のまえに整理券番号が表示されているのだけど、いったい何時間まちなんだろう?それほどまでに美味なのか気になる米朗蒞珈琲館。次回の訪台のおりには必ず。たわむれに占いに行ってみたら、白目むきそうなほど絶望的なことを言われてぼう然。ノーーーーーー!でも、家庭環境や性格やこれまでの経験等、占い師がのべたことがほとんど合っていなかったのが救い。ということで我不信!

平渓天燈節を見に行くべく、台北駅から電車で八堵まで行き、平渓線に乗り換え。あきらかにお祭りに行く人たちでにぎわっているけれども、どうにか座れて安堵した。瑞芳からさらに人がどんどん乗ってきて、朝の山手線状態となり、さらに途中で何度も止まったりしてすし詰めの車内はものすごい圧迫感。でも不思議と殺気立った空気にならないのが、台湾特有のおおらかさなのかしら。関係ないけど、基隆の近くあたりの駅名に「暖暖(nuan nuan)」という場所があって、なんともかわいらしく素敵な響きの地名だと思った。ぬくぬく!

ぐんぐんと山を上っているっぽい列車の車窓から(首を思い切りひねらなければ見えない)は、渓流が見えたりして気持ちがよい。十份の駅に止まると、そこはすでにお祭りムード。かわいらしく素朴な町なみに赤いぼんぼりがたくさん灯っていて、駅のまわりにいる人たちが電車にむかってにこにこ手をふっていて、とてもチャーミングな風情。十份で降りてみたかったけれど、混みあった車内で席から乗降口までたどりつくことが永遠に無理そうだったので断念。

当初の見積もりよりも大幅に遅れて平渓に到着したころにはもう真っ暗。もうランタンは飛んでるかな?と歩いていると遠方の空にわらわらわらーーーと赤い灯の大群が登っていく(この写真で少しでも伝わるといいのだけど。赤い点々はすべて、夜空を飛ぶランタンなのです)のが見えて大興奮。こんな光景、みたことない!珍百景!!どこかの学校が無料ランタンの打ち上げ会場なので、そこまで行くべきかどうか迷っていたら、すぐそばでも巨大なランタンに灯をともし、ばーっと空にあげたり、いろんなところで打ち上げ中だった。たまに木にひっかかってメラメラ燃えているランタンがあったりして恐ろしいのだけど、どういうわけか火事にはならない安全設計みたいです。

線路上を人がうろうろしていて、中には線路の上でランタンを飛ばしている人もいたり。そしてみな列車が近づいてくるとあわてて退散。これで事故が起こらないならば、なんとも牧歌的でたのしい風土だと思った。町並みもしっとりとしていてあたたかな雰囲気でとても気に入ったので、今度はお祭りがないときに平渓線沿線をゆっくりと探索したい。

すし詰め電車に長時間乗って帰ることを思うとじゃっかん気が遠くなるので、台北市内への戻りはシャトルバスで。行きは有料で、山から下りるときは無料という太っ腹なバスサービス。絶対に座って帰りたい人の列と、立って帰ってもいい人の列にシステマティックにわかれていて、早く台北市内に戻りたいので立ち乗りの列に。かなりの大行列だけど、疲れるほどでもなくすいすい進んでよかった。バスも次から次へと到着していて気合が入っていた。待っている間にも頭上にはランタンが大量に飛んでいくので楽しい。ランタンにはそれぞれお願いごとが書かれていて、たくさんの人たちの願いに灯がともって真っ暗な空に上っていく光景は本当にすばらしかった。

1時間ほどでMTR木柵線の動物園駅にバスが到着。そう遠くないところに台北101の姿が見えて無性にほっとする。バスから降りるとちょっとだけ肌寒くなっていて、雨がぽつぽつと降り始めた。初めて台湾に来たのがやはり3月で、あのときは毎日雨で寒いなかを一人でさまよい続けてちょっと心が折れたりもしたものだけれど、5年後の3月はずっと気候もよかったし、地元に知り合いもいるしで、なんだかしあわせな気持ち。