バンコク四日目

marik2010-09-03

朝食を食べに行ったら、テラスの手前で1組がテーブル待ち。けっこう混んでるんだねえと言いながらその後ろにちんまり並んでいると、我々の後ろに来た米国人夫婦が係にぶうぶう文句を言ったあげく偉い人を連れてこさせて、「これまでに何度もここに泊まってるけど、朝食のために並ぶのなんて初めてだわ!」「空いてるところにテーブル出して椅子ならべてすぐさま席を用意してくれたまへ!」とクレームしていた。まあまあ、落ち着いて。

席に着くと、客の8割が広東語を話していることに気づいた。到着時にホテルの日本人スタッフの方にご挨拶いただいたときに香港経由で来たと言ったら、今、香港からのお客様がすごく多いんですよ、と聞いていたのだけど、こういうことだったのか!心は早くも香港気分。

部屋に戻ると電話があり、今夜予約していたペニンシュラ主催のワットアルンへのカクテル付きサンセットクルーズが、船の機材の故障でキャンセルになりましたとの連絡が。ノーーーー!あわててネットで代替クルーズを探し、大きめの船のディナークルーズの予約が間に合ってセーフ。ツアーガイドもいろいろ大変です。

そこらへんの屋台で売っている南国っぽいワンピースを母が所望するのでホテルの近辺で連日チェックしていたのだけど、なかなかこれというものが見つからないので、これはやはりカオサン通りかしら・・・という案がガイドの脳裏に浮かび、タクシーで一路カオサンへ。

いやいや懐かしいねカオサン!思い出す20代の日々。カオサン通りを小綺麗な格好をした両親を連れて歩いているという事実や、母親とカフェに座って通りを歩いていく人々を眺めながらハンサム男子チェック大会をするのが、なんともシュールなこころもちだった。タイで値切る楽しさを久々に思い出し、お店のひとと張り切って駆け引きのすえ素敵なワンピース4着(自分のぶんもちゃっかり紛れ込ませた)を900バーツでお買い上げ。

そのあたりを好き放題にぶらぶらしてきた父と合流し、カオサンの裏通りにある、沈没している(って言い方、今でもするのかな?)ふうの西洋人だらけの食堂でビールとタイごはん。ホテルに戻ろうとして乗ったタクシーでペニシュラまで、と言ったら「300バーツ」と言われて失笑。空港まで行けちゃうよ!「メーターで」と言っても「いや、ハイウェイを通らなきゃいけないから300バーツ」って、観光客なめんなよ!かじっちゃうぞ(まおタン)!「メーターで行ってくれないならけっこうです」と降りようとしたら「わかったわかったメーターで行くよ」と引き止められたものの、こういうの大嫌いなので両親を促して下車。つかれる。

まっとうなタクシーに乗り換えホテルに帰還。プールに行って本を読んだりうとうとしたり泳いだりのやすらぎのひととき。空模様が、あきらかに一雨くる前の雰囲気なのがちょっと気がかり。そしてディナーに出かける準備をしなくっちゃ、と部屋に戻ったところで雨がわーっと振り出した。サンセットは確実に見られなかったから、逆にペニンシュラのクルーズはキャンセルになっていてよかったのだとは思う。でも残念だなあ。

出かける時間になっても雨はやまず、まあ、対岸から乗船するだけだから楽といえば楽よね、と励ましあってお出かけ。川向こうのシャングリラホテルより乗船。ドリンクを頼んであとはバッフェであれこれ、というかんじ。お食事はわりと美味しめ。相変わらず雨がばしゃばしゃ降っているので、デッキには出られないのが残念。船窓より夜のバンコクをぼんやり拝見し、ライトアップされたワットアルンはさすがにちゃんと見たいので、1階のデッキでどうにか鑑賞。すれ違う他のクルーズ船は船内でバンド演奏があってお客さんも踊っていたりするご陽気なものも多々あっておもしろかった。

2時間ほどのクルーズが終わり、船がホテルの桟橋に横付けされる様子を職業病でついついチェックしてしまう父。潮の流れで右舷と左舷どちらを付けるかという判断についてとか、それは英語でどう言うかみたいな話を聞いて、へえぇ、と思ったんだけど、英語の呼び方をわすれちった。