喜びも悲しみも幾年月

お正月に高峰秀子の訃報を聞いたとき、母が子どもの頃に彼女の実家の前の海でこの映画の撮影をする高峰秀子を見たと話していたのをふと思い出し観賞してみました。灯台守の夫婦の新婚時代から子どもの成長までのエピソードをこつこつと積み重ねて大きな軌跡が描かれていくさまが味わい深い。灯台というモチーフがラストで効いているのもぐっと来た。

高峰秀子田村高廣がなんやかんや話しているシーンの背景がたしかに、わたしも幼少のころによく遊んだ懐かしい海の景色でした。このカメラの背後に、子どもの頃の母や親族が鈴なりになって野次馬と化していたのかと思うと微笑ましい。あと、堂崎教会をバックにちゃんここ(お盆の五島の風物詩の踊り)が披露されるシーンも、あの物悲しい鐘の音がものすごく懐かしかった。

お、とか書いてたら日本がアジアカップ優勝した!恭喜恭喜!