ザ・ファイター

意外とさわやか。もっと、ずっしりどんより重い作品なのかと思っていたら、わりとあっさりしていて(途中、white trashの家族の濃厚なしがらみにむせかえりそうにはなるけれど)後味のよい映画だった。肝心のボクシングのシーンはけっこうさらっと描かれているものの、やっぱり胸が熱くなる。
クリスチャン・ペール&マーキー・マーク兄弟には7人のなかなか強烈な女きょうだいがおり、ことあるごとに濃いお母さんと一緒に女8人でヤーヤー騒ぐのがなんだかすごくて、後半になってくるともう、彼女たちがわらわら出てくるたびに、「出た!地獄の七姉妹!」とウキウキしてしまった。彼女たちとエイミー・アダムスのキャット・ファイトが、ボクシングの試合シーンに負けず劣らずの迫力。ああいうのを見ると、ほんと、欧米の女子とは絶対にケンカしたくないと思う。