恋する輪廻 オーム・シャンティ・オーム

marik2013-04-19

映画館でインド映画を観るなんて、シンガポール大学時代以来というご無沙汰っぷりなのに、いきなりマサラ上映という、上映中にクラッカー鳴らしたり一緒に歌い踊ったりする濃厚な回に参戦。インド人たちと一緒に観に行ったんだけど、彼らのノリを上回る日本人のインド映画ファンの方々のノリの良さが楽しかった。ここぞというシーンでの歓声や絶妙なクラッカー使い、ダンスシーンでは通路にダンサーたちが踊り出るという、なんだかもう愛にあふれた空間で、実にハッピーで貴重な映画体験となりました。
インタルバルの間もダンサーたちが踊っていたんだけど、うっかり巻き込まれ、気づいたらダンサーたちと一緒になってシネマライズの通路を踊り歩いていた私たち。あれが万が一Youtubeにアップされたりしたら照れくさすぎる。わたしおでこにビンディとか付けてたし。
ヒロインの女の子が、ちょっと、信じられないくらいに美しい!もしもわたしが男子だったら確実に恋してしまいそうなほど、夢のように美しい。現世でどれくらい徳を積んだら来世であの顔とスタイルに生まれ変われることができるのだろうかと、映画を観ながら真剣に考えこんでしまった。
そしてこれ、映画館の雰囲気の楽しさも去ることながら、作品もものすごーーーーく面白い!ストーリーもきちんとしていて、ポジティブなメッセージもたくさんちりばめられていて、なにしろキュート!監督が女性だと知ってびっくりののち納得。その監督やあらゆる裏方のスタッフたちも踊ったりしながら登場するエンドロールも最高だった。
ほとばしる感情を抑制することなく映画を観るというのも楽しいものだなあと開眼し、日本で香港映画を観るときも会場全体がこれくらいのテンションにある環境で鑑賞する機会があったあらめちゃくちゃ楽しいだろうなあと思った。ジョニー・トーの映画で、ユキちゃん(ラム・シウ)が登場するたびにクラッカーを鳴らしたい!