柿葺落四月大歌舞伎 第一部

marik2013-04-20

久しぶりの歌舞伎タグ。歌舞伎座が帰って来た!旧歌舞伎座での最後の観劇の感想(http://d.hatena.ne.jp/marik/20100412)を読んでみると、いつものごとくな稚拙なわたしの感想文の残念さも去ることながら、連獅子の思い出が切ない。。。

一、壽祝歌舞伎華彩(ことぶきいわうかぶきのいろどり)
まさに寿!な華やかな舞踊。お染さん元気になってほんと良かった!
 
二、お祭り (十八世中村勘三郎に捧ぐ)
おなじみの大好きなひとたちばかりが舞台の上にいるのに、その中にいるのが当たり前だった勘三郎さんの姿が見えないことがしみじみと悲しかった。「十八代目もさぞ喜んでいるだろう」みたいな台詞に涙腺がぶわっとゆるみ、めでたい愉快な踊りを見ながらダダ泣き。勘三郎さんのあの光を失った舞台のうえで、残された役者たちの放つ強い意志の光のまばゆさに胸が熱くなり、そしてなによりも強い希望の光を感じたのが、勘九郎さんの息子の七緒八くん!2歳の子どもが大きな舞台のうえでちょこんとおとなしく座っていたかと思うと、目の前で踊っている一流の役者たちの踊りを見よう見まねで無意識に(たぶん)手や足を動かしている姿に白目!恐ろしい子・・・!あの大物役者の初舞台から見ていたのよ、とわたしがおばあちゃんになったときに言える役者についに出会ってしまった。

三、熊谷陣屋
これは3年前の最後の公演でも見たのね。いぶし銀でした。

新しい歌舞伎座エスカレーターがあるのと、じゅうたんがまだ踏みしめられていなくてふかふかなのが印象的でした。またここでどんどん素敵な時間が過ごせるといいなあ。勘三郎さんが残したスピリットは新しい劇場にも宿っている気がする。
そして今日は歌舞伎みたあと長崎に帰ってきました。家の庭が花盛りで美しい!