セデック・バレ 第一部・太陽旗/第二部・虹の橋 (賽徳克巴萊)

日本統治下の台湾におけるセデック族の抗日暴動を描いた作品ですが、見ているうちに自分が日本人であることを忘れてしまっていました。露社事件やセデック族の出草(首狩り)の風習について、この映画が出てくるまで詳しく知らなかったので、またひとつ勉強になった。
海角七号のときから思ってたけど、そこ必要?という場面がだらだらと長いのがこの監督の作風なのかな。一部、二部あわせて4時間半。もうちょっと整理できたよね?と思ったり。アクションシーンのスピード感はいずれも素晴らしい。
ひたすら大量殺戮を見続けてちょっと殺伐としたきもちになったものの、エンドロールの最初に「天使巴萊(真の天使?=映画の資金援助をした人たちなのかな?)」という肩書でジェイ・チョウ氏の名前が出てきてなごんだ。そういえば本編に温嵐が出ていたのに、薄化粧なので第一部ではずっと気づかないまま見ていた。彼女をはじめ、いい面構えの先住民族がたくさん出てきて見ごたえあったんだけど、特に主役のおじさんは、きたろうに凄味を100万回振りかけたような非常に味わい深い風貌と存在感で素晴らしかった。本業は牧師だなんてびっくり!そして久々に見た安藤くんが見目麗しくて素敵。最近CMで周瑜の格好しているのも素敵。