アメリカン・ハッスル

『ザ・ファイター』や『世界にひとつのプレイブック』で今ひとつ把握しきれなかったデヴィッド・O・ラッセルの作風がようやくなんとなくわかってきた気がする。人間のいびつさの描き方にどこか愛嬌があるのが魅力なのかな。
嘘を重ねてねじれていく物語のなかで主人公の良心を信じたい気持ちが膨れ上がり、それなりの落としどころに落ち着いたのも、完璧じゃなくていい。エイミー・アダムスが着ていた服がどれもすごいかっこいいんだけど、いずれも胸元ガバーっと全開気味で一着たりとて着こなす自信がない。