ハロウィンに全力で挑んだ話


はじまりは、ただ、クルーズ船を貸し切ってBBQするよー、というお誘いだったのです。しかし、開催10日前に主催者から「ハロウィンが近いし仮装パーティにしまーす」という伝達が。それを受けて行われた、わたしのインサイドヘッド会議議事録:

ヨロコビ:仮装!めっちゃ楽しそう!
イカリ:ないわー。10月末の渋谷に毎年うっかり足を踏み入れては、仮装して騒いでる若者たちのあいだを、死んだ魚のような目で歩いてるじゃん。
カナシミ:ハロウィンではしゃいでいいのは、ぎりぎり20代までだと思う。。。
ビビリ:いい歳した大人の仮装は痛いし寒いよ。。。
ヨロコビ:でも楽しそうだよ!
ムカムカ:ふなっしーの変身セットぐらい買ってもいいんじゃない?頭にヘタつけて胸元に赤いリボンつけてさー。
カナシミ:ハロウィンではしゃぐ年齢じゃないよ。。。
ビビリ:いい歳した大人の半端な仮装はただただ辛いだけだよ。。。
ムカムカ:年齢とか人の目とかそんなに気にする人だったっけ?
イカリ:そうか。そういうことを気にする人間だったら、もうちょっとまっとうな人生を歩めたはずだよね。
ヨロコビ:ずっとアレやりたいって言ってたでしょ。アレに変身させちゃおうよ。えい。


と、ヨロコビがわたしの脳内で変なスイッチを押した結果がこれ↓



"OK, you c***s, let’s see what you can do now"

ハロウィンで本気の仮装をするとしたら、ヒットガールで2丁拳銃だな、と『キックアス』を見たときにぼんやり夢みていたことが実現したよ!ヅラとブーツと100均で買った拳銃以外は、ヒットガール変身セットを利用。いいかんじのグローブが見つからなかったので、素手なのが惜しい。

事前に何度もこのシークエンスを見て役作りも完璧。ここの音楽の使い方とか、ほんとマシュー・ボーンは素晴らしい。(注:残虐なシーンが多々あります)


東京湾の平和を守るヒットガール。



この写真からうっすらと伝わると思うけど、乗船時、パーティ参加者の9割は平服でした。集合場所に着いた瞬間(近くのトイレで上品な高齢のご婦人方にぎょっとされまくりながら支度した)、「これ、どっきり? 仮装しようって言われたのドッキリだったの?」と、いろんな人に詰め寄るヒットガール。急な話だし、ってかんじで皆とくに準備しようとも思わなかったらしい。。。これが大人の正解なのか。。。

ブリジット・ジョーンズの日記でこんな場面あったよね。ブリジットがバニーガール姿で普通のパーティに行っちゃうシーン。まさにあれ。つらい。。。変な汗いっぱいかいた。。。おかげでハートがさらに強くなりました。
結局、船のなかで着替えたり時間を追うごとにいろいろ小道具出してきたりした人たちもいて、最終的には4割方は仮装パーティらしい装いになってたけど、その頃にはヒットガールはベロンベロンに酔っぱらってて、もうどうでもよくなってたよね。

なんやかんや言うてノリノリなヒットガール。”Have you found any asses to kick?”とか聞かれてウケた。




お台場のホテル日航東京がいつのまにかヒルトンに変わってて驚くヒットガール。



レインボーブリッジを封鎖できない(古い)ヒットガール。

やーーー、楽しかった!やりきった!コスプレを愛好する人たちの気持ちがちょっとわかった気がする。来年の10月、ヒットガールがまたどこかに降臨するやもしれません。

先週ヅラが届いたあとずっとこうやって置いていたのだけど、家のなかに自分以外の毛の気配があることに不思議なやすらぎを感じてペットを愛でるような感情が湧き上がってしまい、己の独身こじらせ具合がちょっと心配になった。



ヒット梨なっしー。