スナップ@東京国際映画祭/マイ・インターン

  • スナップ


おしゃれ風味のタイ映画。タイのちょっと田舎のほうの穏やかな景色のなかで、二十代後半の男女の高校時代の恋の残り火が静かにくすぶる様子が切なくていいかんじ。
久しぶりに東京国際映画祭でなにか観たいなー、と調べてて、この映画の主演の男子の写真を見た瞬間に、めっちゃ好きな顔!!!とときめいたのが鑑賞の決め手。一重の薄顏が素敵なトーニー・ラークケーンくん。タイ芸能で初めて気になる俳優が現れてしまった。今後タイに行くときの楽しみが増えたわ!映像のなかの控えめなたたずまいにハートを撃ち抜かれまくりました。

トーニーくんも映画祭には一瞬来てたみたいなんだけど、ドラマ撮影のため帰国したとのことで上映後のQ&Aには現れず。Q&Aには監督やプロデューサーとともに女優さんたちが登壇。ヒロイン役の子、西川史子に似てる、とずっと思いながら映画見てたんだけど、実物も西川先生系の美人だった。友だち役のハーフっぽい女の子が作品のなかではそんなにぱっとしなかったんだけど、生で見るとすっごく可愛かった。これまでCMしか出たことがなくていろいろオーディションを受けて落ち続けていたと言っていて、がんばれがんばれ!と心から応援したくなりました。


かなりのfeel-good movie。都合よすぎる展開もぜんぜんOK!まさかデ・ニーロにめちゃくちゃ癒されまくる日が来るとは。おもむろに部下をバットで撲殺したりしない、ほのぼのデ・ニーロ。
初出勤の前日にデ・ニーロがうきうきと支度したり目覚まし時計をセットしたりする様に、毎日決まった時間に起きて、行くべき場所があって、それなりに必要とされている仕事があるということはとても幸せなことなんだなー、となんだか日々のルーティーンすら愛おしく思えたのがこの映画の最大の収穫でした。
そして高齢者には高齢者なりの豊かな時間が広がっている、というのが見てとれるのも素敵。ああいう、押しつけがましくない、でもびしっと的確な意見を言える高齢者を目指したい。レネ・ルッソ(久しぶりに見たらいつの間にかもう中年を通り越していてびっくり)の還暦を過ぎてもなお肉食な感じも見習わなければ。
アンちゃんのお洋服がいちいちかわいい。醤油をこぼしたヴァレンティノのジャケット素敵だった。結婚式のドレスのくだり、花嫁が「レイチェル」という名前なのがニヤリ。『レイチェルの結婚』へのオマージュかな?