マリーゴールド・ホテル 幸せの第二章



滅菌された、おしゃれっぽいインドの雰囲気を楽しめます。鑑賞中にうっかり「ああ、インドで老後を過ごすのもいいかもな。。。」って考えちゃったんだけど、ちょっと待って!思い出して!ガンジス河の水で煮出したチャイを飲んだときのことを!オートリクシャの運転手と大喧嘩して、夜明け前の人気のない空き地で「あ、わたしここで死ぬな。。。」と静かに覚悟したときのことを!でも、ジャイプールは行ったことないから、もしかしたら映画そのままの素敵な街なのかも、とうっかり思っちゃうマジック。

イギリス人のお年寄りたち(リチャード・ギアがそこそこ若手に見えるマジック)の静かな輝きと、若いインド人のカップルのみずみずしさに、生きるっていいな、若くても、年おいても人生は美しく楽しいな、と幸せな気持ちになる。

マギー・スミスジュディ・デンチが「年上つったって誕生日10日しか変わらないじゃない!」とか言い合う様が、ほのぼのとした高貴さに満ちていて楽しい。御年81歳のお二方のエレガントでチャーミングな年齢の重ね方に心の底から憧れる。そして、恋にもじもじするジュディ・デンチが可愛らしすぎて。現地で売ってるものをすごく上手に取り入れた風のファッションも超素敵。
この映画ではなにげにダウントンアビーのバイオレット様とイザベルが競演してるのね。一作目を見たときはダウントンアビー未見だったから気づかなかった。

映画ぜんぜん関係ないけど、Coldplayとビヨン子の”Hymn for the Weekend”のPVも、西洋人のシャレオツ脳内インディア感にあふれていて、ホーリー祭に一度いってみたいな〜、とかうっかり考えちゃう。