デッドプール

これ、予告編のノリとかとか主人公の一人称が日本語だと「オレちゃん」なのとか、なんかいろいろと逆に面白いでしょ!感に勝手にイラっとしてたのだけど、食わず嫌いはよくないかと思って(真面目か)観てみたら意外といい作品でした。

ライアン・レイノルズも良かったけれど、20年くらい前のジム・キャリーが演じてたら、さらにパンチの利いた異色のキャラクターになってたかもな、と思ったり。
広告で打ち出してる通りの口の減らない、ふざけたテキトーなキャラかと思いきや、わりとちゃんとしたヒーロー。ラブ・ストーリーとして成立させるシリアスさや男前さもちゃんと兼ね備えていて。恋人役の女優さん、『ホームランド』の帰還兵の美人すぎる妻役だった人だね。ものすごく気の合う恋人同士の雰囲気がとてもよかった。
音楽もいちいち楽しい。ヒーロー映画のラストで流れるのが「ケアレス・ウィスパー」て!WHAM!
あと、Basil Fawltyの名前が出てきたとき、字幕では「Mr.ビーン」と表記されてて、ああ、今の日本ではフォルティ・タワーズなんて通じないと判断されるのかとちょっとさびしくなってしまった。『フォルティ・タワーズ』はHuluでも見られるのよー。