高慢と偏見とゾンビ


おもしろかったーーー!!!格調高いアホらしさが最高すぎて、ときめきとにやにやがとまらない!!!!!!!キュンとするラブストーリーとゾンビが好きな女性に超絶オススメです。
原作を読んだとき、大好きなジェーン・オースティンの物語世界に跋扈するゾンビのミスマッチ感の可笑しさにウケまくっていたのですが、わたしはゾンビの造形や、あのひとたちが発する音声がほんっとーに苦手なので、実写化された作品に耐えうるかどうか非常に不安だったのです。が、しかし!この数週間、ちょうど”The Walking Dead”にどハマりしているという絶好のタイミング。TWDおもしろいよー、ゾンビが苦手でも、ストーリーがすごく面白いから気に入ると思うよ、とおすすめされてしぶしぶ見始めたのですが、ほんと面白いのね。おかげでゾンビ耐性がついて、はじめはずっとひぃひぃおびえながら目をそらしていたウォーカー(TWDにおけるゾンビの呼称)たちを、最近はけっこう真顔で直視できるようになったのです。成長!人間って慣れの生き物だね。
どうでもいいけど、TWDの主人公ってどこかで見たことあるなー、と思ってたら、『ラブ・アクチュアリー』でチュイテル・エジョフォーとキーラ・ナイトレイの友人役だった、あの泣かせる男子なのね!TWD見ながら「彼、あんなにピュアだったのに。。。」としばしば感慨深いきもちになる。

ということでゾンビがまあまあ平気になったおかげで、この映画はただただ楽しかった。ゾンビが蔓延する大英帝国で、富めるものは京都で剣術の稽古を、技術を求めるものは中国でカンフーを学ぶという世界観のアホさがまず心をつかむよね。少林寺で修行してきた美人姉妹たちの超絶ハイレベルな姉妹ゲンカとか大好きすぎる。優雅なドレスの下のガーターにシャキーンとナイフを忍ばせるのとかもめっちゃかっこいい!
ダーシーが出てきた瞬間、うーん、私のイメージするダーシーじゃない(やっぱりコリン・ファースは永遠のミスター・ダーシー)、と思ったんだけど、さすがダーシー・マジック!あのほの暗い瞳にどんどん惹かれてしまった。ダミ声に近いざらっとした声だけど優雅なアクセント、まわりくどい言葉遣いもほれぼれする。
リリー・ジェームズのいつものやったるで感に満ちた顔が武闘派のエリザベス役にばっちりハマっていて素晴らしい。今のところ、シンデレラとかダウントンアビーとか、ドレスを着た映像作品でしか観たことないけど、現代が舞台のロマンティックコメディにもばんばん出てほしいな。