ホワイト・バレット (三人行)


映画館で香港映画を観るの、すっごく久しぶり。久しぶりに見たユキちゃん(ラム・シュー)のお腹が記憶にあった以上に真ん丸でぽっこりしていたのがちょっと脂肪肝とか心配。ジョニー・トーのユキちゃんの使い方は今回も万遍なく素晴らしくて愛さずにはいられない。

原題の『三人行』ってなにかと思ってヤホーで検索したら、論語の「三人行えば必ずわが師有り」という言葉なのね。
脳外科医(趙薇ちゃん。激務でおつかれ気味)、刑事(古天樂。安定の黒さ)、入院中の強盗(ウォレス・チョン。初めて拝見しました。めっちゃ好みの顏!!!でも役柄が小賢しすぎて愛せない。けど顏がほんと好き!)の三人を中心にすえ、ぽつりぽつりと配置された点と点がクライマックスに向かっていく、「絶対にやばいことが起きる!」という緊張感がたまらない。緊張と緩和(銃弾とユキちゃんのプリけつ)

今回の銃撃戦は、ジョニー・トー好きならもれなく『ブレイキング・ニュース』の長回しシーンを思い出しちゃうよね。あのレベルの衝撃と感銘を受けたのだけど、けっこう映像が手が込んでいるので本当の長回しではないのかな、と思っていたら、鑑賞後にメイキング映像を見てびっくり!!!
これ↓30分50秒あたりからはじまる「长镜头」という部分。
http://3g.163.com/touch/videoplay.html?vid=VBPCLBFTB#/recommend
簡体字の字幕を読むの得意じゃない(繁体字をすらすら理解できるわけでもないが)から、細かいところは理解できていないと思うけれど、スタッフもキャストも、みんながものすごく頑張ったということはよくわかった!まさにダンスの振りつけだね。
あの名場面に感心した方は、一見の価値ありなメイキングです。すごすぎる!!!非常にハイレベルな映画的実験なのでは。

さらなるハラハラ場面が完全に「ファイトー!!」「いっぷぁーーつ!」だったのがウケた。そして階段のシーンもオチまで含めて最高だったな。壮絶なクライマックスを経て、後味が妙にさわやかなのもおもしろい。

しかしこのナゾの邦題ホワイト・バレットって、まさかとは思うけど、物語のキーのひとつであるbullet(弾丸)の発音をバレットだと勘違いしてつけちゃったのかな?といういけずな推測が頭をよぎる。