美女と野獣


ニューヨークでこのミュージカルを鑑賞したのがもう20年ちかく前であることに気づいて愕然とした。当時『オペラ座の怪人』と二日連続で鑑賞し、ふたつともミュージカルとしては最高で大好きではあるものの、いろいろあって内面がねじねじにゆがんでしまった男性の恋の物語を立て続けに見るのはじゃっかん疲れるな、と思った記憶。しかし舞台でのあの野獣から王子に変わるイリュージョンはほんとすごいよね。どういう仕組みなんだろう?とこの20年ほどずっと考え続けている。
この映画版も、野獣からダウントン・アビーのマシューに戻ったときのキラキラ加減が素敵だった。マシューものすごくシュッとして痩せたね。

今回なによりも一番しあわせなのは、”Be Our Guest”をユアン・マクレガーの歌声で聴けるところ!ユアンのルミエール役は最高オブ最高!!ムーラン・ルージュやDown with Loveでのユアンの歌、大好きだったなー。なにかのインタビューで「ぼくの奥さんフランス人だし子どもたちもフランス語を話すし、フレンチ・アクセントでの演技なんて余裕だと思ってたけど、いざレコーディングをはじめたらメキシコ人にしか聞こえなくて超あせった」ってスペイン語なまりで”Be Our Guest”を歌ってたのが超かわいかった。

『シンデレラ』をみたときみたいに、魔法の粉がかかりまくって泣きっぱなしの感動の嵐とまではいかなかったけれど、後半はちょっと嗚咽がもれそうなほど涙した場面もあり。ロミジュリを鼻で笑ってた野獣がランスロットとグィネヴィアの物語を読んでるところが微笑ましい。恋ってそういうものよねえ。

ガストンは心底最低なのに、ルーク・エヴァンスがかっこよすぎて(歌声もすばらしい!)嫌いになりきれない。ル・フウの日本語版ふきかえが藤井隆というのは完璧なキャスティングだと思う!

エマ・ワトソンが出ている映画ってたぶん初めてみたんだけど、さっぱりした賢そうな娘さんでかっこいい。歌声も涼やかだし、こっちのエマちゃんのバージョンのララランドも見てみたかったと思いました。
勢いあまって三越まで黄色いドレスを見に行ってしまった。ウエストの細さよ!


Lumière!!


最近やたらジェームズ・コーデンの映像を貼りまくってるけど、この”Crosswalk the Musical”(青信号のときに横断歩道に出てきて歌い踊り、赤信号になったら退散するミュージカル。信号が変わって毎度クラクションを鳴らされまくりながら"Casts! Casts! Be safe!!"って撤収するのがアホらしくて楽しい。本物の野獣とガストンとル・フウが参戦)だいすきで何度も見てる。この企画のときのジェームズ・コーデンはやたらとbitchyでdivaな振る舞いなのがウケる。オペラ座の怪人バージョンもかなりおもしろかった。