I love Montreal in July 3日目: 梁山伯と祝英台

家から徒歩5分くらいのカフェでショコラティンの朝ごはん。いつものお店のクオリティとまではいかないけれど、これはこれで美味しい。お店の人がバリバリのフランス人だった。
モントリオールに通うようになって、フランス人が話すフランス語と、カナダ人が話すフランス語の違いが聞き分けられるようになった気がする。たぶん。 中国大陸の北の方の人の北京語と、台湾人が話す北京語くらいの違いと似たようなかんじだと個人的には思っています。

夏のあいだほぼ毎週のように国別花火大会が開催されていて、 この日の夜は中国が担当。Iが大好きな"Butterfly Lovers"という曲と共に中国チームの花火が打ち上がるらしくて楽しみ。 Le Rondeという遊園地の1日パスと、中にある特設エリアの花火シートのチケットをIがアレンジしてくれていた。
そこから逆算して、まずダウンタウンに行ってぷらぷら遊んで、それから遊園地で絶叫マシーンに乗っちゃおう!とはしゃぎながら一旦家に帰る途中で、突然気分が悪くなる。 熱があるような、ぞごぞごして節々が痛いかんじ。なぜ!数ヶ月に一度訪れる一番楽しい時間の最中に!!
ごめんちょっと休憩したい、と家でぐったり。ソファに 寝転がると、しんどくて動けなくなる。大好きなLa Rondeで久しぶりに遊べる!とワクワクしていたのに、嫌な顔ひとつせず いたわってくれるIは本当にええ子や。。。 めっちゃいい天気だけど、二人でずっとNetflixでフレンズとかクイアアイとか観てだらだら過ごす。

具合悪いはずなのに「ビール飲む?」と聞かれると「Yes!」と活気づく日本からの来客。「お腹すいた?餃子焼こうか?」と言われると「Yeeeeees!」とさらに元気に。

なんとなく体力が復活したっぽいので出かけましょう!と夕方近くにようやく外出。地下鉄にはじめて乗った!ダウンタウンにつくと、速攻Tim Hortons でフローズンカプチーノをゲットして休憩。いまだかつて見たことがないくらいに人がいっぱい歩いている。と言っても、金曜夜8時ごろの丸の内あたりぐらいのボリュームかな。快適です。
路上でカナダ軍のプロモーションとリクルートのイベントが行われていて、軍人さんがいっぱい。掲示されているポスターにはムスリム女性の軍人が写っていたり、 カナダの多様性を反映したものになっていて素敵。

ザ・日本なホットドッグ屋さんを発見。日本人が英語の母音を強調して話すことを、"Mind Your Language"という古いイギリスのシットコムに出てくるタローという登場人物から学んでいたIは、出逢ってすぐの頃、私がモロッコの首都Rabatのことを「ラバト」と発音したら、「おおおお、タローと一緒だ!」とめっちゃウケまくっていた。なので、Hotdog(ハッドッ)を「ホットドッグ」と普通に日本語 で発音するだけですごくウケてくれる。

この翌週ぐらいにモントリオールでコメディフェスティバルがあるとのことで、"Just for Laughs"のTシャツを着た人たちがセットの設営とかやっていてた。祭りのプロモーションの一環なのか、 シルク・ド・ソレイユっぽい人たちが街中をうろうろしていたり。

近くのショッピングモールでプティーンタイム。体が弱っている時に食べるとあたたかく身にしみる。

もし元気だったらLa Ronde 方面に渡る橋を歩いて渡る予定だったのだけど、体力的にちょっときついので、地下鉄&バスを乗り継いで遊園地へ。橋のライトアップ綺麗。

けっこう時間が迫っていたのでそのまま花火の観客席へ直行。ビール飲みながら素敵な音楽と花火の宴。Butterfly Loversの音楽がめちゃくちゃ美しい。中国語だと『梁祝』、日本語だと『梁山伯と祝英台』というロメンティックな故事らしいです。

楽しかったねーーー!とすっかり元気になったものの、絶叫マシンに乗る自信はなく、子どもがいっぱい並んでいる、ちょっと空を飛ぶくらいの乗り物にだけ乗って満足。 己の体力の衰えを思い知った一日。