マスター・アンド・コマンダー

列国がナポレオンの脅威にさらされていた19世紀初頭、フランス軍に戦いをいどむイギリス海軍サプライズ号を率いるジャック・オーブリー艦長と部下たちとの人間模様や戦闘を描いた、ピーター・ウィアー監督の海洋ヒューマンアクションドラマ。まー、見事に男性だらけ、女っ気ゼロ。でも不思議とむさ苦しくない、スマートな印象なのは、ピーター・ウィアーらしい、彩度が低いながらも上品な映像だからなのかな。

ラッセル・クロウ演ずる名艦長の良き友である船医がポール・ベタニー。自然学への造詣も深く、虫やら動物やらに目をキラキラさせてガラパゴス諸島への上陸にワックワクしたり、なんだかんだでしょんぼりしたりする様がキュート。艦長と二人でバイオリン&チェロを演奏するシーンは、清涼剤のよう。

この映画の原作はシリーズ物で何冊も出ているらしく、ラストシーンが「頭文字D」さながらの「続く・・・」感に満ちていた。続編は作られるのかしら?