ドッグヴィルの告白

で、本編を見た後すぐにこのDVDを鑑賞。ドッグヴィルの舞台裏を追ったドキュメンタリー。役者は戸惑い、監督は懊悩する、現場のいかんともいいがたい空気が伝わってきます。監督にとって映画を作ること=生きることであると同時に、自分を生き辛くもさせているような、切羽つまった感じが本編と同じくらい緊張する。

ベタニーさんが監督の指示に本気でイラっとしているシーンがあって、メイキングのカメラを一瞥する素の顔が、ギャングスターNo.1さながらの低体温っぷりでコワカッタ!本当に大変なお仕事だったのですね。本編を見ていても、ベタニーさんの役がたしかに一番、解釈が難しい役のような気がしたよ。

ニコールがイーってなって、タバコを吸っているベタニーさんに「一服吸わせて〜」とよろよろしながら一口もらいタバコをする場面がとてもキュート。ニコールはのべつまくなしキュートかつ美しいのだけど。全体的に、風変わりな現場にほとほと参りきって疲労の度合いが強いのは男性陣で、女優さんたちは戸惑いつつもタフさをなんとか保っているような印象を受けました。