1Q84

1Q84年の世界にいつまでもとどまっていたくて、ゆーっくりゆっくり読んでいたのに、とうとう読み終わってしまってさびしい。そこには得体のしれない黒い影や深い孤独が満ちているのに、なぜか不思議と居心地がよい1Q84年。久しぶりにどっぷりと、村上さんのさりげなく歪んでうす暗くもどこか高潔さの漂う世界に長々とひたることができて、とても幸せだった。この本の導入部を読んで以来、朝、近所の首都高(青豆がぼやくところの「ろくでもない三軒茶屋」のあたり)を見上げるのが癖になった。青豆さん・・・。
これ、続編があるのかどうか友人と激論したのだけど、どうなんだろう。わたしは、続編の存在は思いつかないまま読み終えたのでこれはこれで完結してもよいと思っている派だけど、続きがあるならそれはそれで嬉しい派。