ふくすけ

猛暑により弛緩した脳をバールのようなもので殴られたような刺激。あらゆるネガティブな要素の吹き溜まりの世界の哀しい話なのに、この芝居を観ているあいだずっとなぜか不思議な心地よさや穏やかさのようなものを感じていました。なんだろうこの気持ち。松尾スズキ氏の、人間の醜い部分をぐりぐりとつついてくる匙加減や、悲惨さのなかに混じったユーモアが好きだとつくづく思う。公共の放送や映画や、出版物に乗せられない単語がばんばん飛び交うのも味わい深い。桐島、〜〜やめるってよ、のネタがひどすぎて可笑しくて忘れられない・・・。
サダヲ、古田さん、大竹しのぶが最高なのはもちろん、多部ちゃんがかわいかった!涼やかな声もいい。