南国デート 1日目:HND-SIN-天国

深夜便のプレミアムエコノミーでぐっすり寝られたことが無いのに、懲りずにまた乗ります。すぐさま睡眠体勢に入るつもりが、うっかり見はじめた"Can You Ever Forgive Me?"がとっても良くて目が冴えた。苦いけれど、ほのかに希望を感じさせる大人の映画。コメディモードじゃないのが珍しいメリッサ・マッカーシーの独特の存在感が役柄にぴったりで、オスカーノミニーも納得。日本公開されないなんてもったいない。ボヘミアン・ラプソディ並みの猫ちゃん映画でもありました。

そしてそのままクレイジー・リッチ鑑賞に突入。シンガに向かう便で観るとひときわテンションが高まるね。

めっちゃ寝不足で5年ぶりのシンガポールに到着。36年前の3月、わたしが初めての外国暮らしに心細さでいっぱいでこの管制塔を見上げたその10日ほど後にモロッコで生まれた男の子と待ち合わせです。

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2月の半ばにモントリオールを経ち、インドを放浪していたIからマジでハードで面白すぎるインド旅の報告が毎日入ってくるので、わたしもなんとなくインド酔いしていた日々。チェンナイから到着するIを迎えにT2へ移動。到着ロビーでぼーっとしてたらIが踊りながら登場。4ヶ月ぶりの再会。シアワセー!!

会うなり、インドを去る直前に入ったトイレでの衝撃事件の報告。 "A guy standing next to me peed on my feet"て。悪びれる様子もない、ごく普通の人だったらしい。最後まで鮮烈な印象を残したインド。

とにかく無事にインド旅終わってよかった!はじめての東南アジアへようこそ!まずは、一度試してみたかったチャンギの社食にGo!

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ホッケンミーやクワイテオでシンガの味にご挨拶。

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予定より早めのバタム島行きフェリーに間に合いそうなので、タクシーでTanah Merahのフェリーターミナルへ。太陽がぎんぎんに照りつける2階席には誰もおらず、ふたりの世界。Yay!

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タイタニックごっこして遊んでたら、インド人ファミリーがどやどやとやって来ていきなり賑やかに。やっとインドから脱出したと思いきや、再びインドの空気に囲まれるI。ファミリーがひたすら写真撮影をしまくるのをずっと見守りながらバタムに到着。このマングローブ感やっぱり大好き!

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ターミナルでBatam View Beach Resortのスタッフにパスポート預けてノーチェックで入国し、ホテルに向かう車の中でパスポート返却。インドで揉まれてきたIが「何このVIP感!別世界に来たみたい!」と感動していた。部屋の準備にあと2時間ぐらいかかるかもしれないので待っててー、とのことなので、とりあえずビーチに向かい、椰子の木陰のチェアに寝転がっててだらだら。

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気づいたらふたりとも爆睡。そしていつの間にか太陽にガンガンされされていた足が真っ赤に。再びロビーに向かうと部屋の準備ができたらしいので、カートでバンガローまで送ってもらう。

 

5年前にここに家族で泊まった時は本館の普通の部屋だったのだけど、次回は絶対バンガローがいい!と心に誓っていたので嬉しい。そして当時はまさか、最高に素敵な男性と一緒に戻ってくることになるとは予想だにしていなかったので、より一層喜ばしい。

 


まずはとにかく、日本から持って来た氷結STRONGグレープフルーツ味を冷蔵庫へ!Iが日本に来た時にコンビニでジュースだと思って買ったこれを飲んだ時の衝撃がすごすぎて、彼の最愛ドリンクと化している飲み物。シャワー浴びてだらだらして、程よく冷えた頃に乾杯。

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アフタヌーンティーが付いているとのことなので、道なき道をショートカットして本館を目指す。途中にマスター・ヨーダがたたずんでいた。

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ロビーの横っちょのラウンジでお茶飲んでたら、猫登場。可愛い。

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甘いもの&しょっぱいもののバランスが絶妙なプレート登場。どれも美味しい!!

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食後はそのままプールへ。フェリーで一緒だったインド人ファミリーが登場し、賑やかに写真を撮りまくっていた。Iとのプールでの水遊びめちゃくちゃ楽しい。モロッコの内陸部で生まれ育ったけれど、プール大好きで子どもの頃から泳ぎまくっていたらしい。あまりのエンジョイぶりに、日本には河童という伝説の生き物がいること、そしてその名をそなたに授けよう、と伝えた。Kappaちゃん誕生。

日が暮れて寒くなって来たので私は上がったけれど、まだまだ水をエンジョイし続け、OK、もう出るよ、とプールから上がっては、Nooooot! とまた飛び込む、を繰り返すKappaちゃん。

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心ゆくまで遊び倒し、ヴィラに戻って海が見えるシャレオツなお風呂にお湯ためてしばし温まる。

晩御飯は敷地内のシーフードレストランへ。広い広いレストランにお客は二組ほど。テーブルにあったナフキンで遊ぶ35歳児。後からきた別のテーブルの西洋人カップルの男性も同じことやってて笑った。

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野菜や麺と、ガルーパの醤油蒸しをオーダー。間違いのない味。ガルーパを初めて食べたIがいたく感動し、この魚の名前フランス語でなんていうの?調べて!教えて!とすごい食いつきようだった。フランス語ではmérouらしい。

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大荷物でやって来たこの旅に、唯一持ってくるのを忘れたのが虫刺されのかゆみ止め(そしてホテルの売店には置いていない&周辺に店はない)。かろうじて持ってきていた虫除けスプレーは使うのを忘れていた。えげつない数の虫刺されと共に部屋に戻る。人生初の天蓋付きベッド超素敵なんだけど、とにかく蚊を中に入れたくないという必死な思いが先立つ。

 

 

 

 

 

 

アクアマン

古今東西の面白い映画のいいところ全部つめこみました!ロマンスふわり、爆発ドーン!お魚バーン!爆発ドーン!決闘!突然の砂漠!イタリア旅情編!アーサー王!怪獣!舟盛りドーン!活き造りどうぞ!って感じのめちゃくちゃテンション高くてちょっとどうかしていて最高すぎる映画だった。大好きです。

そして何と言ってもモモアマン可愛い祭り。ゲーム・オブ・スローンズでカール・ドロゴを演じていた時、この役者さんは本当にドスラク語しか話さない騎馬民族の人なんだろうなあ、と本気で思っちゃうくらいハマってたけど、勘違いだった。モモアマンはアトランティスの女王と人間の間に生まれた方だったんだね。失礼しました。お父さん役の人めっちゃスターウォーズ顔、って思ったらジェンゴ・フェットだったのかー。

メリー・ポピンズ・リターンズ

エミリー・ブラントが空から舞い降りてくる映像の多幸感がクライマックス。映像も楽曲もめちゃくちゃ楽しいんだけど、音楽が今ひとつ心に沁み入らないのが惜しい。
初めてエミリーを見たのは、VOGUE編集部でメリル・ストリープにこき使われてる姿だったけれど、今やミュージカル映画で主演をはりメリルの親戚設定で一緒に歌ってるなんて、あの時の頑張ってた女の子が報われたみたいな感じでちょっと感動した。あと、ジェシカおばさん出てた!

ミスター・ガラス

かなり独特の角度から構築されたシャマラン版アベンジャーズ。「信じること」についての壮大な物語だった。カタルシスのないヒーロー映画。。。からのラストの展開に胸が熱くなる。スプリットからさらにパワーアップしたジェームズ・マカヴォイの演技がすごすぎた。マカヴォイ、恐ろしい子(白目)。フィラデルフィアに立つオオサカタワーという設定が、バブル期のダイハード(ブルース・ウィリスつながり)のナカトミ・タワーみたいで懐かしい。あと、妙にsalt baeについて言及してたのが面白かった。

新年快樂

謹賀新年。本年もよろしくお願い致します。
前年に引き続き、長崎とモントリオールで14時間差の年越しをそれぞれ中継する形式で平和に迎えた2019年。年をとればとるほど、あらゆる側面において人生がますます楽しく幸福度を増していくことに、感謝の気持ちでいっぱいです。
今年は、これまでずっとライフワークとして取り組みたいと願い続けながらもなんだかんだと理由をつけておろそかにしていた案件についてマジで本腰を入れて向き合おうと、ふと思ったmy resolution。
今年も穏やかで豊かで健康的な一年にします。そして、ヨガを一年以上続けていてもいまだに体幹ぐらっぐらで体がめっちゃ硬いので、がんばってどうにかしよう。

黄金色モントリオール 5日目: あとは帰るだけ

もう帰国の日。コーヒーを買いに行くついでに近所のお店でIが、お母さんみたいにもろもろお土産を買って持たせてくれた。帰国して食べてみたモントリオール産のOKAチーズがクリーミーでたいそう美味。

家に帰って荷物を整えている間に、美味しい朝ごはんがあっという間にできていた。

さらに、エアカナダの機内食のイケてなさを語りあっていると、「お弁当持っていきなよ」と、パンケーキやフルーツやをささっと詰めてくれた。完全なるお母さん感。
空港に向かい、チェックインしてお別れ惜しみタイム。出発案内の行き先ボードに表示されている目的地を見ながら、「シカゴ、行った」「私行ったことない」とお互いに言い合うゲームに興じる。
Iが午後早くに仕事の打ち合わせがあるので、セキュリティの手前で行ったものの、別れがたすぎて「ちょっと、もう、私が見送るから!」と空港の外までIを強制的に送って行く。「なんか、イエメンに転勤になったってジャニスに嘘をついたときのチャンドラーみたいだね」とIが言って爆笑するフレンズマニアの我々。
Iを見送って、セキュリティを通ったらもう搭乗開始していて、バタバタとモントリオールにさようなら。
やさぐれて飲んで、Iのお弁当で幸せな気分になり、映画をひたすら見続けて帰国。

黄金色モントリオール 4日目: 初雪

朝ごはんはお気に入りのブーランジェリーへ。道中、ちょうど今まさにハロウィンの飾りつけにとりかかっているご家庭がちらほら見受けられてほのぼの。

やはりこちらのお店のショコラティンが一番おいしい!

いつもは大通りに面した席に座ることが多いのだけど、今回は店の奥の裏庭側に座っていると、隣のビルの勝手口から、完全に日本のラーメン屋さんな装いの日本人らしき男性が出てきて、一瞬自分がどこにいるのかわからなくなってしまった。そういえば夏に来た時に、隣にラーメン屋さんが開店準備中だったような。。。と思い出す。店を出た後に確認したらビンゴだった。モントリオールの街中で初めて日本人(おそらく)を見たかも。
近くのSAQ(酒屋)に行くと、なぜか酒類の表示が逆さまになってる。ちょっと前にSAQでストライキが起きていて、その余波でこうして表示を逆さまにすることでストライキの意思を示しているとか。ナイス発想。

大好きなマーケットでいつものごとくメープルシロップやメープルバターを大量買い。友人宅でそろそろメープルシロップが無くなりそうになると、「あ、marikもうすぐカナダに行くから大丈夫か」と認識されるレベルのメープルシロップ配り屋と化している今年。

Mont Royal に行きたいなーと言うと徒歩での登山をご提案されたのだけど、寒いからヤダ!とごねて車でGo。どっちみち、展望台に行くには駐車場からすごく歩くけどね。紅葉を眺めながらの散歩はとても気持ちがよかった。
寒い寒いと騒いでいたら、展望台で雪が降ってきた。初雪!

ついにモントリオール訪問も四季を一周。Iいわく今はalmost winterの時期。前も書いたかもだけど、モントリオールの季節は、ほぼ冬、真冬、まだ冬、工事中、夏と定義されています(非公式)。

近くにめちゃくちゃ広い墓地があって、車でするーっと通り抜ける。普通に墓地の中を散歩してる人も結構多い。さらに反対側の展望台できゃっきゃ遊んだ後、島の外にドライブ。この橋のデザインほんと大好き。


お隣には並行して新しい橋が建設中。

郊外をぷらぷらドライブした後、水辺を散歩したい、と所望すると、めっちゃ理想的な水辺の林にご案内された。人気のない小道を草をかき分けて歩く感じでなかなか楽しい。

たまーに犬を散歩させてる人などとすれ違うのだけど、ジョギング中の男子が通りかかった時、不意に足を止めてIに話しかけ、二人でアラビア語で会話し始めたのでなにごとかと思ったら、Iの知り合いだった。近所に住んでいるらしいけど、島の外れの端っこの、人がいない林の中で一年ぶりぐらいの知り合いにばったり出会う確率ってすごくない?

再び中心地に戻り、ダウンタウンをドライブ。映画か何か、結構規模の大きな撮影が行われていた。昼間にIの大学構内を通った時も撮影の準備中だったし、モントリオールで映画の撮影をよくやっている、と言うのはほんとなのね、と実感。

夜ご飯、こんな寒い日はやっぱりプティーンでしょ!とモントリオールっ子気取りでプティーンを求める。そして、プルドポークが食べたいの!とお願いすると、Iが良さげなお店を探し当ててくれた。
飲茶みたいなシートにチェックを入れて、お好みのプティーンをカスタマイズできるシステム。これとても楽しい!

プルドポークめちゃくちゃ美味しい!最近プルドポークを家の炊飯器で作る方法を会得したので無敵。

帰宅して適当に流していたYouTubeで、pa pan ga pandaという日本の子ども向けのキャラクタのなかなか強烈な歌とダンスがはじまり、Iがめっちゃ気に入ってたんだけど、日本語の歌詞がなかなかお下品なので、私は英訳拒否の権利を行使。「意味わからないけど超ウケる」と言いながら「チーン!」とポーズを決めるI。
YouTubeはいつだって我々の強い味方で、東京とモントリオールで同時に同じビデオを観てだらだらと感想を述べあったり、渋谷のスクランブル交差点のライブ映像をモントリオールで見ているIにスタバの前で手を振って見つけてもらったりと最大限に活用。こういうくだらないことを嬉々として行うテンションがぴったり合う人が、たとえ一万キロ離れていても存在しているというありがたさ。