頭文字D

真夏の東京に天使が舞い降りてきて、一足早く映画を見せていただきました(非常感謝!)。周杰倫さんが、完全に群馬の高校生だった。ほんとに。評判通りの好演でした。

普段ジェイに対して勝手に抱いている「多くを語らない天才」というイメージが映画の主人公と重なって、無理の無いテンションでスクリーンの中に心地よく佇んでいるなあ、という印象を受けました。良いめぐり合わせの作品に出られるあたりが、スターの強運なのかしらん。

初めて見る表情のジェイが沢山出てくるだけでも、この映画を撮ってくれてありがとう!とアンドリュー・ラウに感謝したくなりますが、見ていると内臓がモヤモヤーンとする峠のバトルシーンなど、スピードがお好きな向きには、たまらん感じの映像なのではないかと。いわゆる青春もそこには描かれていて、そらアジア各国の人々のハートを掴むわけだと納得。日本でも沢山の人が楽しんでくれるといいねえ、ジェイたん。

公開時には吹き替え版の音楽が差し替えになる(だよね?)のが激しく残念。「一路北向」のメロウさはJAYの真骨頂なのに。ベスト盤、これが入っているだけでもものっすごく楽しみ。「飄移」も映画にすごく合っている。のに!なのに!

父親役の秋生さんで一本、外伝ができそうなぐらいの輝きぶりだった。あと、エジがかっこよく見えたよ。日本の景色の中にいる香港&台湾明星の演技を、日本語吹き替えで見るという不思議な体験も、たまには良いものですね。広東語版も絶対観に行く。杏ちゃんだけは自分で吹き替えしてたけど、地の演技の声じゃなくて、声優さんの声で演技しているように聞こえて、実に仕事のできる子だなあと思いました。あと、チャッピー(お肌つるつる)のファッションが斬新で、いちいち目が離せなかったのが悔しい。