アフタースクール

すっごーーーーく面白かった!心地よい罠がたっぷり仕掛けられた才気あふれる脚本に加え、大泉洋の演技しているのかしていないのか分からない雰囲気と、堺雅人のアルカイックスマイルと、佐々木蔵之助の爬虫類的あやしさという、いずれも見慣れた感のある個性が、この映画のトリッキーな魅力をさらに増大させていて、もう、もう、お見事!と叫びたくなる快作。なるほど、そういう意味でのこの題名だったのね、という着地点にキュンとした。モジャモジャにキュンキュンした。
いつも伏線などについてはあまり深く考えずに映画を見るのだけど、○○が○○に○○を○○た時に、おや?この○○は実は○○の○なのではないかしら、という考えが頭をよぎり、それっきり忘れていたら後半の怒涛の展開の中でそれがわりと大きなポイントになっていたので、おお!と思った。私は年に一回ほどの割合で頭脳が明晰になる瞬間があって、それがたぶんあの一瞬だったのだと思う。今年の明晰貯金はこれで使いきった。
たまにちょこちょこ写りこむ、バクさんのお店のメニューに目がくぎづけ。生レバー丼が気になる。